空き家をなぜ売らないのか？5つの理由
空き家を所有している人の中には、売却せずにそのまま放置しているケースも多くあります。
では、なぜ空き家を売らないのでしょうか？
空き家を売らない理由として、以下の5つの理由が考えられます。
- 家に対する思い入れが強いから
- 相続問題が発生しているから
- 売却手続きが面倒と感じているから
- 将来的に活用する予定があるから
- 解体費用が高額で負担できないから
家に対する思い入れが強いから
空き家を売却しない理由の一つに、家に対する強い思い入れがあります。
親や祖父母が住んでいた家や、思い出の詰まった実家を手放すことに抵抗を感じる人は少なくありません。
また、家の所有者が亡くなった後も、遺族が「いずれ住むかもしれない」「手放すのは忍びない」と考え、処分に踏み切れないケースもあります。
しかし、長期間放置すると建物の老朽化が進み、修繕費用がかさむ可能性があります。
思い出を大切にすることは重要ですが、空き家を適切に管理しないと、維持費や固定資産税が増加し、結果的に大きな負担となることもあります。
思い入れがある場合でも、売却・賃貸・リフォームなどの選択肢を検討し、適切な活用方法を見つけることが大切です。
相続問題が発生しているから
空き家を売らない理由として、相続問題が解決していないことも挙げられます。
相続人が複数いる場合、誰が所有者になるのか、どのように分割するのかといった問題が発生し、話し合いが難航することがよくあります。
相続人が遠方に住んでいる場合や関係が疎遠になっている場合は、スムーズに決定するのが困難です。
また、相続登記をしていないと、正式な所有者が確定せず、売却の手続きが進められません。
登記の手続きには時間と費用がかかるため、相続人が後回しにしてしまい、そのまま放置されることもあります。
相続問題を放置すると、管理が行き届かず建物の劣化が進み、最終的には売却価格が下がるリスクもあります。
早めに相続登記を行い、売却や活用について親族と話し合うことが重要です。
売却手続きが面倒と感じているから
売却手続きの複雑さも空き家を売らない理由の一つです。
不動産の売買には、不動産会社への依頼、査定、契約手続き、登記変更など、多くのステップが必要です。
初めて不動産を売却する人にとっては、「どこから手をつければいいのかわからない」「専門的な知識が必要そう」と感じ、手続きを後回しにしがちです。
また、売却には費用がかかる場合もあります。
仲介手数料や測量費、場合によってはリフォームや解体費用が発生することもあり、「コストがかかるなら売らない方がいい」と考える人もいます。
しかし、放置することで固定資産税の負担が増えたり、管理の手間が増えたりするため、結果的に経済的なデメリットが大きくなる可能性があります。
売却を検討している場合は、不動産会社に相談し、スムーズに進める方法を把握することが大切です。
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将来的に活用する予定があるから
空き家を売らない人の中には、将来的な活用を考えているケースもあります。
「定年後に田舎暮らしをしたい」「賃貸物件として貸し出したい」「リフォームして別荘にしたい」といった計画がある場合、すぐに売却せずに保有していることが多いです。
しかし、実際には活用の計画が具体的に決まっていないまま、空き家が放置されてしまうことも少なくありません。
計画を立てても、管理が行き届かないと建物の老朽化が進み、最終的に活用が難しくなる可能性があります。
将来的に活用を考えている場合でも、定期的なメンテナンスや管理が必要です。
解体費用が高額で負担できないから
空き家を売却する際、建物の状態によっては解体が必要になることがあります。
解体費用は1坪あたり4万円からで、特に都市部や住宅密集地では高額になりがちです。
30坪の場合、120万円もの解体費用がかかる計算になります。
そのため、「費用を負担できない」「解体費用がかかるなら、そのままにしておこう」と考える人も多いのが現状です。
解体費用の問題を解決するためには、不動産会社や専門業者に相談し、最適な方法を見つけることが大切です。
空家は早急に処分すべき理由や処分方法について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
空き家を売らないことで生じる5つのリスク
空き家を売らずに放置すると、所有者にとってさまざまなリスクが発生します。
固定資産税の負担増加や老朽化による安全問題、さらには近隣住民とのトラブルなど、多くのデメリットが考えられます。
空き家を売らないことで生じるリスクは、以下の5つが考えられます。
- 管理が行き届かず老朽化が進む
- 近隣トラブルに発展するリスクがある
- 犯罪や不法侵入のリスクが高まる
- 行政から「特定空き家」に指定される可能性がある
- 固定資産税の負担が増える可能性がある
管理が行き届かず老朽化が進む
空き家は定期的な管理が必要ですが、長期間放置すると建物の劣化が急速に進みます。
屋根の崩壊や外壁のひび割れ、雨漏りなどが発生しやすくなり、一度劣化が進むと修繕費用が高額になることもあります。
庭の雑草や樹木が伸び放題になると、景観が悪化し、周辺住民から苦情が出ることもあります。
適切に管理できない場合は、早めに売却や賃貸などの対策を検討することが重要です。
近隣トラブルに発展するリスクがある
管理されていない空き家は、近隣住民とのトラブルの原因にもなります。
建物が老朽化して壁や屋根の一部が崩れたり、庭の雑草が伸びすぎて隣の敷地に侵入したりすることで、近隣住民から苦情が出ることがあります。
また、害虫や害獣の住処になってしまうことも問題です。
特に、放置された空き家にはネズミやハチの巣ができやすく、周辺環境に悪影響を与える可能性があります。
近隣トラブルを避けるためにも、空き家の管理を怠らず、適切な対応を取ることが必要です。
犯罪や不法侵入のリスクが高まる
管理されていない空き家は、不法侵入や犯罪の温床になるリスクがあります。
特に、人の出入りがないことが明らかな物件は、空き巣や放火の標的になりやすく、近隣住民にも不安を与えることになります。
また、不法投棄の場所として利用されるケースもあります。
ゴミや廃棄物が放置されることで衛生環境が悪化し、さらなる問題を引き起こす可能性があります。
こうしたリスクを防ぐためにも、適切な管理を行い、防犯対策を講じることが重要です。
行政から「特定空き家」に指定される可能性がある
長期間放置された空き家は、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があります。
特定空き家とは、そのまま放置すれば危害を及ぼすおそれのある空き家のことを指します。
特定空き家に指定される条件は以下の4つです。
- 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
特定空き家に指定されると、所有者に対して改善命令が出され、対応しなければ強制撤去や罰則が科されることもあります。
さらに、固定資産税の優遇措置がなくなり、税負担が大幅に増えるリスクもあります。
こうした事態を避けるためにも、定期的なメンテナンスを行い、必要であれば売却や活用を検討することが大切です。
特定空き家の条件や注意点について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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固定資産税の負担が増える可能性がある
空き家を所有し続けることで発生する大きな問題の一つが、固定資産税の負担です。
通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が軽減されます。
しかし、老朽化が進み、自治体から「特定空き家」に指定されると、この軽減措置が解除され、固定資産税が最大6倍に増額される可能性があります。
固定資産税は平均して年間10〜15万が目安ですが、特定空き家に指定されると年間約60~90万円かかることになります。
固定資産税の負担を軽減するためにも早めに対策を考えましょう。
空き家でも固定資産税が減免される住宅用地特例や、解体後の税金にいついて、以下の記事で詳しく解説しています。
空き家を売却しやすくするコツ3選
空き家を売却する際、「なかなか買い手が見つからない」「市場価格よりも安くしか売れない」と悩む人は少なくありません。
老朽化が進んでいる物件や立地条件が良くない場合、売却が難航するケースが多いです。
しかし、売却のコツを押さえれば、スムーズに取引を進めることが可能です。
空き家を売却しやすくするための3つのコツは以下のとおりです。
- リフォーム、リノベーションして売る
- 田舎の家が得意な不動産会社に依頼する
- 売却価格は妥協する
リフォーム、リノベーションして売る
空き家の状態が悪い場合、リフォームやリノベーションを行うことで、買い手の関心を引きやすくなります。
キッチンや浴室、壁紙などの部分的な修繕をするだけでも、物件の魅力が向上し、売却価格のアップが期待できます。
ただし、リフォーム費用が高額になりすぎると、売却益が少なくなってしまう可能性もあります。
最低限の修繕を行い、コストと利益のバランスを考慮することが重要です。
例えば、「古い畳をフローリングに変更する」「壁紙を張り替える」など、比較的安価で効果の高いリフォームが有効です。
リフォームやリノベーションを施すことで、売却のチャンスを広げることができます。
空き家売却が得意な不動産会社に依頼する
空き家の売却を成功させるためには、不動産会社選びが重要です。
一般的な住宅売買を扱う不動産会社だけでなく、空き家売却を専門にしている会社や、空き家の買取を行っている業者を活用するのも一つの方法です。
不動産会社を選ぶ際には、実績や口コミを確認し、無料査定を依頼して複数の業者と比較するのがポイントです。
最適な不動産会社を選ぶことで、売却の成功率を高めることができます。
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売却価格は妥協する
空き家を早く売却したい場合、売却価格を適正に設定することが重要です。
相場よりも高く設定してしまうと、買い手がつかず、結果的に長期間売れ残ってしまう可能性があります。
特に、老朽化が進んでいる物件や立地条件が良くない物件は、価格を少し下げることで、買い手の関心を集めやすくなります。
「売れ残るよりも早めに手放したい」と考えている場合は、市場価格を考慮しながら価格設定を見直すことも検討しましょう。
買い手のニーズに柔軟に対応し、適切な価格で売却することで、空き家をスムーズに手放すことができます。
空き家買取という解決策
空き家を売却する方法として、不動産会社を通じた一般的な売却のほかに「買取」という選択肢があります。
買取とは、不動産会社や買取専門業者が直接空き家を買い取る方法で、スピーディーに現金化できるのが大きなメリットです。
ここでは、空き家買取のメリットや注意点について詳しく解説します。
買取ならすぐに現金化できる
通常の売却では、買い手が見つかるまで時間がかかることがありますが、買取ならすぐに現金化できます。
特に、「急いで現金を手に入れたい」「早く手放したい」と考えている場合、買取は有力な選択肢となります。
また、買取では仲介手数料がかからないため、余計な費用を抑えられるのもメリットです。
維持費や管理の負担をゼロにする
空き家を所有し続けると、固定資産税や維持管理の負担がかかります。
しかし、買取を利用すれば、早期に手放すことで、こうした負担をゼロにできます。
遠方に住んでいて管理が難しい場合や、空き家の維持費が負担になっている場合には、買取が有効な選択肢となります。
売れないと思っている空き家でも買取可能なケース
「築年数が古すぎて売れない」「立地が悪くて買い手が見つからない」と思っている空き家でも、買取業者なら買い取ってくれるケースがあります。
「再建築不可物件」や「老朽化した住宅」などは、一般的な売却では買い手がつきにくいですが、買取業者はリノベーションや再利用を前提としているため、対応可能な場合があります。
まずは一度査定してみましょう。
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空き家を高く売るためのポイント
買取価格を少しでも高くするためには、複数の業者に査定を依頼することが大切です。
相見積もりを取って価格を比較しましょう。
また、家の中を整理しておくことで、査定額がアップする可能性もあります。
買取業者の選び方と注意点
買取業者を選ぶ際には、実績や評判を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
実績や口コミを確認し、信頼できる業者かを見極めましょう。
手数料の有無や査定基準を事前に確認し、思わぬ費用がかからないよう注意してください。
最後に、契約内容をしっかり読み、不明点があれば納得するまで問い合わせることが安心できる取引につながります。
空き家をスムーズに売却するならアルバリンク
空き家を売るか迷っているなら、まずは買取業者に査定を依頼してみませんか？
無料査定ならリスクなしで相場を知ることができ、売却の判断もしやすくなります。
放置するリスクを避け、賢く活用するためにも、まずは一歩踏み出してみましょう！
弊社「株式会社Alba Link（アルバリンク）」は、日本全国の幅広い訳あり物件を積極的に買い取っている買取業者です。
築古物件や立地が良くない物件に関しても、活用ノウハウを豊富に持ち合わせているため、適正な金額をつけて買い取れます。
実際に、廃墟化した空き家の買取も過去におこなっており、フジテレビの「イット」をはじめ、多くのメディアに特集されています。
空き家でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
弊社スタッフが、あなたのお悩みを解決できるよう、全力でサポートさせていただきます。
まとめ
この記事では、空き家を売らない理由と、それによって生じるリスク、さらに売却をスムーズに進めるコツについて解説しました。
相続問題、手続きの煩雑さなどが売却の障壁となる一方、放置することで税負担の増加や老朽化、近隣トラブルなどのリスクが高まります。
空き家を売る方法としては、リフォームして価値を高める、不動産会社を活用する、買取サービスを利用するなどの選択肢があります。
特に買取なら手間なく短期間で現金化できるメリットがあります。
「空き家をどうすべきか」と悩んでいるなら、早めの行動が大切です。
スムーズな売却を目指すなら、買取業者の力を借りることも検討してみましょう。
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