空き家を仲介ではなく買取で売却した理由1位は「早く売却したい」

空き家を「仲介」ではなく「買取」で売却した理由の圧倒的1位は「早く売却したい(69.2%)」で、7割近くの人が挙げました。
2位「売却後の心配が少ない(17.9%)」、3位「荷物の処分を任せたい(11.5%)」が続きます。
全体的には「時間や手間が少なく済む」という回答が多くなっています。
一般的に、買取だと仲介に比べて売却活動にかかる時間は短く、労力も少なくなるからです。
また「売却後の心配が少ない」「確実に手放せると思った」など、安心感を得られるという理由で買取を選んだ人もいました。
1位 早く売却したい
- 遠方に引っ越すため、すぐに手放したかったから(20代 男性)
- 遠方に住んでいて空き家の管理を続けることが難しく、できるだけ早く手放したかったためです(30代 男性)
- 相場に比べるとかなり安値にはなるものの、すぐに現金化でき、売却後の予定を立てやすいから(30代 女性)
1位は「早く売却したい」でした。
空き家の売却に当たってはスピードを重視する人も多くいます。
「引っ越すので早急に処分したい」「所有していると、ずっと管理の手間や維持費がかかる」などの事情があるからです。
そのため「買取だと仲介に比べて売却価格が安くなりがち」という知識はあっても、スピード重視で買取を選んだ人もいました。
また、売却活動が長引く心配をしなくていいのであれば、空き家が売れた後の予定も立てやすくなります。
なお買取で売却までのスピードが短縮できる理由は、買取業者が買い手になるため、買い手を探す時間が不要になるからです。
2位 売却後の心配が少ない
- 建物の状態についても不安があったため、手続きが比較的スムーズな買取を選びました(30代 女性)
- 瑕疵担保責任が負えない(60代以上 男性)
- 契約不適合責任を負わずに済む点が、安心につながる(60代以上 女性)
2位は「売却後の心配が少ない」でした。
仲介で空き家を売却したときに心配されるのが、「契約不適合責任(旧 瑕疵担保責任)」です。
売却後に不具合が見つかった場合に、契約書に記載がないと、賠償などを求められることがあるのですね。
売り手側も、雨漏りや設備の不具合などを把握しきれていないことがあるため、「売却後に買い手との間でトラブルが起こらないか」と不安になってしまいます。
一方買取だと、買主が不動産のプロである買取業者なので、契約不適合責任は免責となるケースもあります。
3位 荷物の処分を任せたい
- 親戚との仲があまり良くないため、会う度に揉めてしまいます。親戚との連絡頻度を少しでも少なくするため、遺品も丸ごと残置物として買い取ってくださる業者さんにお願いしました(20代 女性)
- 残置物を処理してもらえたから(30代 男性)
「荷物の処分を任せたい」が3位です。
相続した実家などを売りたい場合には、室内に残された家具・家電や衣類などの扱いに困る人も多くいます。
仲介だと一般的には家財をすべて運び出して買主に引き渡すため、大量の荷物が残っていると、片付けや廃棄が大変です。
片付けに時間がかかり、なかなか具体的な売却活動に移れないという悩みを聞くこともあります。
一方買取ですと、家財そのままで買取をしてくれる業者もあるため、片付けの手間を省略可能です。
空き家に大量の荷物が残っている場合には、手間を減らすメリットは大きくなります。
4位 売却活動の手間が少ない
- 売却までの面倒な手続きを極力省略したかったからです(20代 女性)
- 買取なら修繕しなくてもそのまま売れる(30代 男性)
- 遠方に住んでおり、売却活動のための頻繁な移動や立ち会いが難しかったため(50代 男性)
4位は「売却活動の手間が少ない」でした。
仲介で売却活動をする場合には、売主が購入希望者の内覧などに立ち会うことも少なくありません。
物件についての質問に答えたり、値段交渉に対応したりすることもあります。
内覧しに来る人が多ければ、内覧対応の回数も多くなり、とくに遠方の空き家だと大変です。
また内覧そのものには立ち会わなくても、内覧時の印象を良くするため、荷物を減らしたり、リフォームを考えたりする人もいます。
しかし買取であれば業者相手なので、現地対応の回数は少なめ。
体験談では「立ち合いなしで売れた」という人もいました。
また荷物はそのまま、壊れている部分の修繕も不要なまま、買い取ってもらえる可能性があります。
5位 確実に手放せると思った
- 仲介のほうが高く売れる可能性があることは理解していましたが、売却までにどれくらい時間がかかるかわからず、内覧対応や修繕、草木の手入れなども続ける必要がありました。多少売却価格が下がっても、早く確実に手放せることを優先し、買取を選びました(30代 男性)
- 名義や書類の整理に手間がかかっていたため、早く確実に手放したいと思い買取を選びました。仲介で長期間売れ残る不安があったため、スムーズに進められる買取が最適だと判断しました(40代 男性)
5位に入ったのは「確実に手放せると思った」でした。
仲介での売却活動だと、「いつまでに売れる」という見通しが立ちにくくなります。
売却活動が長期化する可能性もあり、売却活動をしている間も維持管理の労力や費用がかかり続けるのは、負担です。
一方買取だと、条件さえまとまれば買主を探す時間なしに、業者相手に空き家を売れます。
仲介だと売れ残る可能性が高いような、少し条件の悪い空き家については、買取に出すメリットが大きくなると言えます。
空き家は「仲介も検討したが、買取を選んだ」が最多の42.3%

「空き家を買取で売却した経緯」を聞いたところ、最も多かったのは「仲介も検討したが、買取を選んだ(42.3%)」でした。
仲介を利用する検討はしたものの、実際には仲介での売却活動はせず、最初から買取業者をあたったパターンです。
2位「仲介は検討せず、買取で進めた(23.1%)」も含めると、65.4%の人が、買取のみで空き家売却を進めています。
早い段階で買取という選択肢に絞り、スピーディーに売却を進めたいという意向がうかがえます。
他の回答は「仲介で売れず、買取に変更した(19.2%)」「仲介と並行して進め、最終的に買取を選んだ(15.4%)」でした。
実際に仲介で売却活動してみて、「自分が所有する空き家には買取のほうが向いている」を気づくケースもあると考えられます。
空き家を買取で売却して良かったことは「売却活動が楽」

「空き家を買取で売却して良かったこと」を聞いたところ、1位は「売却活動が楽(55.1%)」で半数以上の人が挙げました。
2位「早く売却できる(44.9%)」と答えた人も4割以上います。
以下5位までは、3位「近所に知られず売却できる(10.3%)」、4位「現状のまま売却できる(6.4%)」、5位「売却後の心配がない(2.6%)」でした。
楽に早く安心して空き家を手放せることが、買取のメリットだと受け止められています。
とくに「現状のまま売却できること」も含めて、楽さと早さを挙げた人が多くなりました。
1位 売却活動が楽
- とにかくスムーズだったこと。お願いしたあとは任せきりでよく、親戚とのやり取りも仲裁してくださって大変助かりました(20代 女性)
- 販売活動の手間や内覧対応が一切ない(30代 女性)
- 内覧対応や修繕をほとんどせずに売却できた(50代 男性)
1位は「売却活動が楽」でした。
買取を選んだ理由とした挙げられた、「売却活動の手間が少ない」に関連するメリットです。
仲介では、内覧や価格交渉への対応などが必要になりますが、買取では大幅に手間が減ります。
「お願いしたあとは任せきり」といった体験談もあるように、自分で動く必要がなくなるのですね。
「空き家が遠方」「時間がない」「親族や購入希望者との折衝が負担」という人には、大きなメリットです。
ただ業者によって対応できる範囲が違うため、「どこまでやってくれるのか」「買取において、売主がやるべきことはなにか」は事前に確認しておく必要があります。
2位 早く売却できる
- 何度か話し合いがあったり、弁護士の介入が必要だったりもしたが、比較的速く問題解決までいけたと思っています(20代 女性)
- 購入希望者を探す期間がない(30代 男性)
- さっさと買い取ってもらえたことです(40代 男性)
2位は「早く売却できる」です。
仲介では購入希望者が見つかるまで販売活動を続け、ときにはなかなか購入希望者が現れないこともあります。
一方買取では、業者と条件が合致すれば、すぐ売却を進められます。
管理などが負担で一刻も早く空き家を手放したい人にとっては、スピードは大きなメリットです。
ただ書類を整えるのに時間がかかるケースもあり、買取なら必ず短期間で売却できるとは限りません。
買取までにかかる時間の目安などを確認しておく必要があります。
また「得意分野と違う」などの理由で買取業者に買取を断られてしまうこともあるので、複数の買取業者をリストアップしておくことも大切です。
3位 近所に知られず売却できる
- 田舎なので、近所に知られる前に売却できて良かった(40代 男性)
- 近所に知られずに売却できたため、余計な気を使わずに済みました(40代 男性)
- 近所に知られずに売却できたことが良かったです(60代以上 女性)
「近所に知られず売却できる」が3位となりました。
売却活動するときによく見るのが、空き家に看板やのぼりを設置して「売り家ですよ」とアピールする方法です。
また不動産情報サイトなどにも、写真や情報が掲載されることもあります。
家を探している人にアピールするのには効果的なのですが、反対に言いますと、売りに出していることがすぐにわかってしまいます。
そのため近所の目を気にして売りに出していることを知られたくない場合には、ハードルを感じる人も。
一方買取の場合には、買取業者と直接話を進めるので、看板やのぼりを立てる必要がありません。
現地調査の場合も、近所に知られたくない旨を伝えれば、配慮してくれる業者もあります。
4位 現状のまま売却できる
- 修繕なしで売却できたのが本当に良かった。修繕費がどんどん増えるのが悩みだったけど、そのまま売れるのは心強かった(30代 男性)
- 古い建物だったため、仲介では修繕や値下げ交渉が必要になるのではと心配していましたが、現状のまま売却できたのも助かりました(30代 男性)
- 室内の荷物(残置物)をそのままの状態で引き取ってもらえた(50代 男性)
「現状のまま売却できる」が4位でした。
仲介の場合には、家に残っている荷物は処分して売るのが基本です。
また「見た目が良くなるように、傷んでいる部分を修繕してから売ったほうがいいかな」と考える人もいます。
しかし買取業者に売る場合には、上記のような手間が不要になることも多くあります。
家財の処分を代行してくれる業者や、自社でリフォームすることが前提の業者もあるからです。
売却前の手間や修繕費用を節約できるのはメリットですね。
ただし、家財の処分費用やリフォーム費用は買取価格から差し引かれるため、買取価格は低くなりやすいという側面があります。
5位 売却後の心配がない
- 買主との間で契約不適合責任の免責にできた点が、非常に助かりました(50代 男性)
- 瑕疵担保責任が問われない(60代以上 男性)
5位は「売却後の心配がない」でした。
買取を選んだ理由として「契約不適合責任」が挙げられたことにつながる回答です。
古い家だと売却後に「不具合が見つかった」と言われてしまう心配があります。
しかし相手が買取業者だと契約不適合責任が免責になることも多いので、安心感という面で買取を選んだ人もいました。
とくに家屋や設備が古く、不具合があると見込まれる場合には、免責のある安心感は大きくなると考えられます。
空き家を買取で売却した際の反省点は「相場を調べなかった」

「空き家を買取で売却した際の反省点」を聞いたところ、1位は「相場を調べなかった(33.3%)」、僅差の2位は「1社だけで査定した(30.8%)」でした。
- あらかじめ相場をある程度調べておけば良かったです(20代 男性)
- 相場などは調べなかったので、もしかしたら安く売ってしまったのかもしれない(40代 男性)
- 複数社の査定を比較しておくべきでした。急いで手放したい気持ちが強く、最初に相談した業者だけで進めてしまいましたが、後から他社の条件を知り、「もう少し検討すればより良い条件で売れたかもしれない」と感じました(50代 男性)
- 提示された買取価格について、どのような基準で金額が決まったのかをもう少し詳しく確認しておけば、より納得して売却できたと思います(30代 女性)
相場や査定など、売却価格に関する反省点が多く挙げられました。
相場を調べたり、複数業者に査定を依頼したりすることで、より価格面で納得できる売却ができたのではないかという反省がうかがえます。
また「査定の根拠を聞かなかった」についても、「納得したい」という意識が見えます。
まとめ
空き家を仲介ではなく買取で売った理由としては、「早い」「楽」「安心」などが挙げられました。
売却価格以上に、スピードや手間のストレスを減らして売却したいという意識が見えます。
一方で反省点としては「相場を調べなかった」「1社だけで査定した」など、価格面での納得感を挙げた人が多くなりました。
空き家の買取依頼を検討する際には、価格面と便利さのバランスを考えてみることで、より納得感の高い取引につながると考えられます。





