実家じまいが寂しいと感じる5つの理由
「実家を手放す」と聞くと、片づけや手続きなど物理的な大変さばかりが注目されがちです。
しかし実際には、それ以上に心にのしかかる寂しさや喪失感に戸惑う方も少なくありません。
ここでは、多くの方が感じる「実家じまいの寂しさ」の背景を、5つの理由に分けて紹介します。
- 家族との思い出が詰まった場所を失う寂しさ
- 親の老いや死と向き合う心理的負担
- 自分のルーツを手放すような感覚
- 家族との関係性の変化と葛藤
- 近隣との関係や地域コミュニティとの別れ
こうした感情はどれも自然なものであり、自分を責める必要はありません。
ここでは、それぞれの理由について、もう少し具体的に見ていきましょう。
家族との思い出が詰まった場所を失う寂しさ
実家じまいが寂しいと感じる最大の理由は、家族との思い出が詰まった「場所」を手放すことへの感情的な喪失です。
実家は単なる建物や物件ではなく、家族と過ごした時間や生活の記憶が積み重なった空間です。
部屋ごとにエピソードがあり、荷物一つひとつにも思い出が宿っています。
そのため、片付けや処分といった作業を進めるなかで「モノを捨てる」行為以上に、大切な経験や感情まで手放すような感覚に襲われることがあります。
例えば、両親と暮らしたリビングや、自分の子ども時代を過ごした部屋を整理していると、ふとした瞬間に記憶がよみがえるかもしれません。
業者に遺品整理を依頼したり、不動産業者を通じて土地や建物の売却手続きを進めたりする中で、「もうここには戻れない」などの実感として迫ってくる場合もあるでしょう。
相続や空き家管理の負担を減らすために手放す選択をしていても、その背景には消えない感情が残りやすいものです。
実家じまいの過程では、物理的な準備や手続きだけではなく、感情面での整理も必要です。
思い出が詰まった場所を手放すことは、人生の一部と向き合う深い経験と言えるでしょう。
親の老いや死と向き合う心理的負担
実家じまいの際には、親の老いや死に向き合うことになる場面が多くあります。
遺品整理や荷物の片づけを通じて、生活の痕跡を見つけるたびに、避けていた現実を突きつけられるような感覚を覚えることがあります。
特に、介護や看取りを経験したあとの片づけでは「本当にこれでよかったのか」といった自問自答が生じる人も少なくありません。
認知症などの病状を抱えていた場合には、意思確認や判断が難しく、家族の間でも不安や葛藤が生まれやすくなるでしょう。
実家の整理には時間も手間もかかり、心身ともに負担が大きくなることが少なくありません。
そのため、実家じまいは単なる作業ではなく、親との関係や自身の人生を見つめ直すきっかけともなります。
自分のルーツを手放すような感覚
実家を手放すことは、自分のルーツを失うように感じることがあります。
育った家や土地には、自分自身の価値観やアイデンティティの基盤が築かれており、そこから離れることは精神的にも大きな変化をもたらすからです。
実家の存在は、単なる建物やモノではなく、自分の人生における原点としての意味合いを持っています。
特に、両親が長年かけて築いた生活環境を処分する場合、その行為に込められた象徴性は無視できません。
「もう帰る場所がない」などの意識が生まれ、心にぽっかりと穴が空いたような感覚になることもあります。
実家じまいが精神的に大きな影響を与えるのは、個人の存在と深く関わっているためと考えられます。
家族との関係性の変化と葛藤
実家じまいを進める過程では、家族間の関係に変化が生まれることがあります。
作業の分担や費用の負担、業者への依頼や契約の有無など、具体的な決定事項が多くなる中で、意見の違いや役割の偏りが表面化しやすくなります。
相続や不動産の名義変更など、法的な対応が必要になる場合には、思いもよらぬトラブルに発展する可能性もゼロではありません。
実家に対する感情の温度差があることも、家族間の対話を難しくする要因の一つです。
家族との関係が強まることもあれば、逆に距離が生まれることもあるため、冷静かつ丁寧な話し合いが重要です。
実家じまいは、家族の在り方を見つめ直す機会にもなり得るため、心理的な準備が求められます。
近隣との関係や地域コミュニティとの別れ
実家じまいが寂しいと感じるもう一つの理由は、長年にわたって築いてきた近隣との関係や地域コミュニティとの別れです。
実家には、家そのものだけではなく、ご近所とのつながりや、地域に根差した生活の記憶が詰まっているからです。
買い物先の店主との世間話、行事で顔を合わせる町内会の人たち、子どもの頃に遊んだ友人の家などの人間関係は、年月を重ねる中で自然と育まれた「地域のつながり」といえます。
実家を手放す決断は、そうした関係性の終わりを意味する場合もあり、家そのもの以上に感情面での負担を感じる人も少なくありません。
例えば、両親が亡くなったあとも、近所の方が空き家の管理状況を気にかけてくれていた、などのケースは多くあります。
しかし、いざ家を売却したり、解体や不動産契約に進もうとしたりしたとき「あの人たちともこれで縁が切れてしまうのか」と急に寂しさが込み上げてくることもあるでしょう。
プロの業者にすべてを委ねて進められる作業でも、人との別れは合理的に片づけられるものではありません。
実家を手放す判断は、建物や土地といった資産の整理だけではなく、地域社会とのつながりに区切りをつける決断でもあります。
関係性の喪失がもたらす感情は見落とされがちですが、心の中でしっかり向き合う必要があります。
実家じまいの寂しさへの対処法
実家を手放すとき、多くの人が感じるのが「寂しさ」や「喪失感」です。
家族との思い出が詰まった場所を離れることは、心に大きな影響を与えます。
しかし、その感情にただ耐えるのではなく、自分なりの方法で向き合うことができれば、少しずつ前を向いて進むことも可能です。
以下のような対処法を取り入れることで、実家じまいに伴う心の負担をやわらげられるでしょう。
- 写真や動画で思い出を残す
- 大切な品を選んで新居に持ち込む
- アルバムや手紙で感謝の気持ちを表現する
- カウンセリングや共感できる体験談に触れる
ここでは、それぞれの方法を詳しく紹介します。
写真や動画で思い出を残す
実家じまいによる寂しさを和らげる方法の一つが、実家の記憶を形あるものとして残すことです。
特に、スマホやカメラを使って、部屋の風景や家具、生活の場面を写真や動画で記録しておくことは、喪失感を和らげる効果があります。
実家を手放すと、目に見える「居場所」がなくなり、過去の記憶も少しずつ曖昧になっていき、「本当にそこに暮らしていたのか」などの感覚が薄れてしまうことがあります。
そうした感覚の揺らぎに対して、写真や動画といった視覚的な記録は、確かに存在していた証明となり、心のよりどころになりやすいからです。
最近では写真や図面をもとに、ジオラマとして実家を再現するサービスもあります。
手のひらサイズのミニチュアに家の外観や内装を再現できるため、手放しても形ある記憶として残すことができます。
費用はかかりますが、両親へのプレゼントとして作る方や、自分自身の心の整理として利用するのも良いでしょう。
参照元:触れる思い出──実家を“家のジオラマ模型”で残すという選択|さかつうギャラリー
写真や動画は、片づけの合間にもスマホで気軽に撮影でき、特別な準備も必要ありません。
「記録しておくこと」は、単なる記念ではなく、自分の感情を整理し、一歩進むための手段にもつながります。
大切な品を選んで新居に持ち込む
実家にあった大切な品を新居へ持ち込むことも、寂しさへの有効な対処法です。
すべての荷物やモノを持ち出すことは現実的ではありませんが、思い出のある品をいくつか選んで生活の一部に取り入れることで、実家とのつながりを感じることができます。
例えば、両親が使っていた時計や椅子、自分の幼少期のアルバムなどを手元に置くことで、実家での記憶を日常の中に取り込むことが可能です。
品物の選定には時間がかかるため、片づけの初期段階から意識的に準備しておきましょう。
遺品整理や不用品の処分と並行して行うことで、作業全体に意味が生まれ、気持ちの整理もしやすくなります。
アルバムや手紙で感謝の気持ちを表現する
感情面での整理が難しいときには、アルバムや手紙を通じて感謝の気持ちを形にする方法が効果的です。
実家で過ごした時間や両親への思いを文章にすれば、内面の感情が言語化され、心の整理が進みやすくなります。
例えば、アルバムに写真とコメントを添えてまとめることで、家族で共有できる思い出の記録となり、離れて暮らすあとでも気持ちをつなぐきっかけにできるでしょう。
両親が健在であれば手紙で感謝を伝えることは、家族の関係をより深める貴重なコミュニケーションの機会になります。
こうした行動は、心理的な喪失感を自覚的に受け入れる助けになり、実家の建物や土地に対する執着を少しずつ手放す助力となります。
感情の整理と実務的な片づけの両面を支える手段として、実家じまいを円滑に進める効果が期待できるでしょう。
カウンセリングや共感できる体験談に触れる
実家じまいの寂しさに対処するには、第三者の力を借りることも選択肢の一つです。
カウンセリングの利用や、同様の経験をした人の体験談を読むことは、自分の感情を客観的に見つめる手助けになるからです。
インターネット上には実家じまいに関するブログやSNS投稿が多く、似た状況を乗り越えた人の方法に触れてみるのも良いでしょう。
また、地域によっては遺品整理や不動産売却に関する相談会やセミナーが開かれており、具体的な方法を学べる機会もあります。
こうした場を活用すれば、精神的な負担の軽減だけではなく、作業や契約の面でも適切な対応が取りやすくなります。
実家じまいを検討すべき具体的なタイミング
実家じまいは、思い立ったときにすぐ実行できるものではありません。
家族の状況や家の状態、手続きにかかる時間など、さまざまな要素をふまえた判断が求められます。
ここでは、実家じまいを検討しやすいタイミングとして、よく挙げられる5つの例を紹介します。
- 親が施設や病院へ長期入居したとき
- 親が亡くなった直後または四十九日を過ぎた頃
- 家が老朽化して安全面が心配になってきたとき
- 家族が集まりやすいイベント(法事・お盆・年末年始)
- 自分や兄弟が50代・60代を迎えた頃
それぞれのタイミングがなぜ検討に適しているのか、どんな準備や注意点があるのかを解説します。
親が施設や病院へ長期入居したとき
実家じまいを検討するひとつのタイミングとして、親が介護施設や病院に長期入居したときが挙げられます。
生活の拠点が変わることで、実家が空き家となり、管理や維持の負担が大きくなるケースが多く見られます。
空き家を放置すると以下のようなリスクがあるため、早めの対処が必要です。
- 建物の老朽化による倒壊・部材落下の危険性
- ねずみ・害虫などによる衛生環境の低下
- 不法侵入や犯罪の温床となる治安悪化のリスク
- 景観の悪化や越境物による近隣トラブル
- 資産価値の低下といった経済的損失
定期的な見回りや清掃が困難な状況であれば、片づけや不動産売却などの方向で整理を検討するのが望ましいでしょう。
業者への依頼や片づけの準備に時間がかかるため、できるだけ早い段階で行動を始めることが効果的です。
親が亡くなった直後または四十九日を過ぎた頃
実家じまいを考え始めるタイミングの一つが、親が亡くなった直後や、四十九日を迎えたあとの時期です。
最愛の家族を見送ったあと、住まいの今後について向き合う場面が訪れます。
仏教における四十九日(しじゅうくにち)は、命日から数えて49日目に行う法要のことです。
遺族にとっては、喪に服す「忌中(きちゅう)」期間の終わりにあたります。
この節目をもって「忌明け(きあけ)」を迎え、日常生活に少しずつ戻っていく流れに入るのが一般的です。
心の整理が進みはじめるこの時期は、実家の今後について現実的に考え始める区切りともなります。
空き家になった家をどう管理するか、遺品整理はいつ誰が進めるのか、不動産や相続に関する手続きは避けて通れません。
もちろん、無理に急ぐ必要はありません。
しかし「これからどうするか」を検討するには、一つの区切りとしてふさわしいタイミングと言えるでしょう。
家が老朽化して安全面が心配になってきたとき
実家の建物が老朽化し、安全性が心配になってきたときも、実家じまいの検討に適したタイミングです。
特に築年数が古く、耐震性や断熱性能が低下している住宅は、災害時のリスクが高くなります。
家の外壁や屋根、設備に不具合が見られた場合や、長期間使われていない部屋にカビや腐食が広がっている場合には、維持管理にかかる費用が増加する可能性もあるため早めに対処しましょう。
老朽化に関しては、リフォームや建て替えといった選択肢もありますが、費用対効果や家族構成をふまえて売却や解体を選ぶ家庭も少なくありません。
老朽化が進む前に実態を把握し、必要に応じて不動産業者へ査定を依頼しておくと、意思決定がスムーズに進められるでしょう。
物件の状態を放置すれば、のちの対応が複雑化するリスクもあるため、早めの判断が大切です。
家族が集まりやすいイベント(法事・お盆・年末年始)
実家じまいの話し合いや作業を始めるには、家族が集まりやすいイベントのタイミングを活用するのも一つの方法です。
法事やお盆、年末年始などは、普段離れて暮らす家族が顔を合わせる貴重な機会であり、意見を交わしやすいタイミングです。
実際に作業を進める際には、物の整理や遺品の分別、売却や賃貸の方法など多くの判断が必要になります。
そのため、全員がそろって話し合える場があると、方針が決まりやすく、後々のトラブルを防ぐことにもつながります。
忙しい日常の合間を縫って時間を確保するよりも、あらかじめ予定のある時期に合わせて準備する方が、現実的な進行がしやすくなるでしょう。
自分や兄弟が50代・60代を迎えた頃
実家じまいを本格的に考え始めるのは、自分や兄弟が50代・60代を迎える頃が一つの目安となるでしょう。
この年代は、親が高齢になり施設への入居や体調の変化が見られやすくなる時期であり、同時に自分たちも将来の準備を意識し始めるタイミングです。
多くの家庭で「いつかは整理しないと」と考えながらも、後回しになりがちですが、実際に動き出すには体力や判断力が必要です。
60代以降になると、自身の健康や生活スタイルも変化するため、前もって段取りを整えておくと良いでしょう。
相続や不動産に関する知識も早めに収集しておくと、スムーズに手続きが進められます。
将来的な空き家化や維持費の負担を防ぐためにも、余裕のある時期から実家じまいの準備を始めることが大切です。
実家じまいの具体的な手順
実家じまいは感情面だけではなく、手続きや作業の負担も大きいため、いきなり始めると混乱しやすくなります。
後悔のない形で進めるには、あらかじめ流れを把握し、一つひとつのステップを丁寧に進めていくことが大切です。
ここでは、実家じまいを進める際の一般的な手順を5つのステップに分けて紹介します。
- 家族での話し合いで方針を決める
- 遺品整理をする
- 不動産の相続登記を済ませる
- 信頼できる不動産会社に査定を依頼する
- 売却・解体・賃貸など処分方法を選ぶ
それぞれの工程で押さえておきたいポイントや注意点を順番に確認していきましょう。
家族での話し合いで方針を決める
実家じまいを進めるうえで、最初に取り組むべきなのは、家族全員で方針を話し合い、方針を決めておくことです。
なぜなら、方針を明確にしないまま進めてしまうと、後になって遺産や不動産の扱いをめぐる深刻なトラブルに発展する可能性があるからです。
実際、令和3年度の司法統計によれば、家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割の争いは13,447件にのぼります。
これらは決して特別なケースではなく「事前に話し合っておけば避けられた」とされる例も少なくありません。
実家じまいを円滑に進めるには、親族間で早めに意思をすり合わせ、共通の方針を定めておくことが必要です。
小さな認識のズレが後々大きな争いにつながらないよう、準備段階から丁寧な対話を重ねておきましょう。
遺品整理をする
実家じまいの中でも重要な工程のひとつが、遺品整理です。
精神的な負担が大きいうえに、作業量も膨大になりやすく、家族だけで対応するのは難しいケースもあります。
早めに方針を決め、必要に応じて専門業者の力を借りることも検討しましょう。
作業規模や料金の目安は、以下のとおりです。
間取り | 料金相場 | 作業時間 |
---|---|---|
1R・1K | 30,000円〜80,000円 | 1〜2時間 |
2LDK | 120,000円〜300,000円 | 3〜8時間 |
3LDK | 170,000円〜500,000円 | 5〜12時間 |
4LDK以上 | 220,000円〜600,000円 | 6〜15時間 |
実際の費用や所要時間は、家の状態や残された物の量によって変動します。
特に「捨てにくい」「迷う」品が多い場合は、感情面での整理にも時間がかかります。
家族で役割を分担するか、業者に依頼するかを事前に検討し、負担を減らせるよう進めましょう。
不動産の相続登記を済ませる
実家を相続した際には、名義変更のために「相続登記」を行う必要があります。
2024年からは相続登記が義務化され、放置すると10万円以下の過料が発生する可能性もあるため、早めの対応が欠かせません。
特に、売却や解体、賃貸といった手続きは、登記を済ませていないと一切進めることができません。
相続人が複数いる場合、名義の扱いを決めておかないと後々のトラブルに発展するリスクもあります。
相続登記の基本的な流れと期間の目安は、以下のとおりです。
手続き内容 | 期間の目安 |
---|---|
相続人の確認(戸籍収集) | 約1〜3週間 |
遺産分割協議 | 約1〜4週間(要相談) |
登記申請書の作成 | 数日〜1週間 |
必要書類の準備 | 約1〜2週間 |
法務局へ登記申請 | 即日〜数日 |
登記完了(名義変更) | 約1〜2週間 |
必要書類は「被相続人の戸籍」「遺産分割協議書」「固定資産評価証明書」などがあり、書類ごとに取得先や必要日数も異なります。
相続登記を後回しにすると、不動産の扱いに制限がかかるだけではなく、将来的な相続でも不利になるケースがあります。
早い段階で家族と協力しながら準備を進め、早めに手続きを済ませておきましょう。
信頼できる不動産会社に査定を依頼する
実家じまいで不動産の処分を検討している場合は、信頼できる不動産会社を選び、査定を依頼する必要があります。
なぜなら、売却方法や業者選びによって、手元に残る金額も作業負担も大きく変わるからです。
不動産を売却する方法には、「仲介」と「買取」の2種類があります。
以下のように、それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的に応じた選択が求められます。
項目 | 仲介 | 買取 |
---|---|---|
主な特徴 | 不動産会社が買主を探してくれる | 不動産会社が物件を直接買い取ってくれる |
メリット | ・売却額が高くなりやすい ・広く買主を募れる |
・短期間で売却できる(1週間〜1か月) ・現況でOK |
デメリット | ・売却に平均3か月以上かかる ・手間やリフォームが必要 |
・売却額は仲介より低くなりやすい |
「できるだけ高く売りたい」場合は仲介、「早く・手間なく処分したい」場合は買取が向いています。
方針が決まったら、複数の不動産会社に査定を依頼し、比較検討しましょう。
査定依頼の際には、以下の点を確認すると失敗しにくくなります。
- 査定額に大きな開きがないか
- 担当者の説明がわかりやすいか
- 実績や口コミが確認できるか
- 相続や空き家対応など、似たケースの経験があるか
対応の良さや信頼感は、やり取りをする中で自然と見えてきます。
焦って1社に決めてしまうのではなく、必ず複数社を比較してから選ぶようにしましょう。
弊社アルバリンクは、空き家などの売却しづらい物件を専門に買い取っている買取業者です。
「他社で売却を断られた」「早く管理義務から解放されたい」など物件の処分にお困りの方は、弊社にご相談いただければすぐに買取査定させていただきます。
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売却・解体・賃貸など処分方法を選ぶ
実家を手放すと決めた場合、どのように処分するかを決める必要があります。
主な選択肢は「売却」「解体」「賃貸」の3つで、それぞれメリット・デメリットが異なります。
それぞれの処分表法のメリット・デメリットをまとめると、以下のとおりです。
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
売却 | ・まとまった現金が得られる ・維持管理から解放される |
・売却先が見つかるまで時間がかかる場合がある |
解体 | ・固定資産税が軽減される ・再利用しやすくなる |
・解体費用がかかる(100万〜300万円程度) |
賃貸 | ・収益化できる ・思い出の家を残せる |
・修繕・管理の手間が継続する ・借り手がつかない可能性も |
例えば、老朽化が進んでいて再利用が難しい場合は解体が有力ですし、再利用価値が高い住宅なら賃貸や売却が選択肢になります。
また、実家のあるエリアによっても適切な方法は変わります。
不動産会社や行政サービスに相談しながら、「手間・費用・想い出」それぞれのバランスを見て、納得できる選択を目指しましょう。
実家じまいにかかる主な費用
実家じまいには、片づけ・解体・売却といった各段階でまとまった出費が発生します。
あらかじめ費用の目安を把握しておくことで、想定外の負担を防ぐことが可能です。
主にかかる費用は、以下の3つです。
■不用品の処分費用
実家の片づけを業者に依頼する場合、不用品回収業者と遺品整理業者のどちらを選ぶかで費用が変わります。
業者種別 | 費用相場(30坪の家) | 特徴 |
---|---|---|
不用品回収業者 | 〜20万円 | ・処分と搬出がメイン ・スピーディーでコスパ重視 |
遺品整理業者 | 20万円〜60万円 | ・貴重品の仕分け・丁寧な対応が特徴 ・費用はやや高め |
■ 建物の解体費用
空き家を更地にする場合、解体費用が必要になります。
建物の構造によって金額が大きく異なるため、事前確認が大切です。
家の構造 | 解体費用の相場(30坪) |
---|---|
木造 | 売却価格の3%+6万円+税 |
印紙税 | 1,000円〜1万円 |
抵当権抹消登記 | 1,000円〜2,000円 |
司法書士報酬 | 1万円〜2万円 |
売却ではなく「買取」を選んだ場合、こうした費用は売却額に含まれるため、事前準備は不要なケースもあります。
処分方法によってかかる金額が大きく異なるため、全体の費用感を早めに把握しておくことが大切です。
参照元:実家じまいとは?費用や手順、先延ばしにするリスクまでプロが解説!|訳あり物件買取ナビ
実家じまいで後悔したくない人はアルバリンクへ相談
実家じまいは、片づけや遺品整理、解体、不動産の売却や相続手続きなど、多くの判断と手続きが必要になります。
「どこから手をつけていいかわからない」「遠方にあるため自分では動けない」といった悩みを抱える方も少なくありません。
そうした方にとって、専門業者への相談は有力な選択肢の一つです。
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- 片づけ前の状態でもそのまま相談できる
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実家じまいは、感情的にも手続き的にも負担の大きい作業ですが、専門の買取業者を活用することで、その負担を大きく軽減できる可能性があります。
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まとめ
この記事では、「実家じまい寂しい」と感じる理由やその対処法、適切なタイミング、具体的な進め方までを解説しました。
実家には家族の思い出や人生のルーツが詰まっているからこそ、別れには深い寂しさが伴います。
その気持ちを大切にしながら、後悔のない選択をするためには、事前の準備と心の整理が欠かせません。
不安を一人で抱え込まず、信頼できる専門家に相談しながら、納得のいく「実家じまい」を進めていきましょう。
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