空き家がシロアリ被害を受けやすい理由
空き家がシロアリ被害を受けやすい理由として、換気不足や雨漏り・排水不良による湿度の高まりが挙げられます。
換気不足・湿気がシロアリを呼び込む
空き家は湿気がたまりやすく、シロアリが好む環境になる傾向にあります。
通常、住人が窓や玄関のドアを開けたり、換気扇を回したりすることで、空気が入れ替わり、湿気がこもりません。
一方、空き家の場合、定期的に換気する人がいないため、室内の湿気が高い状態が維持されます。
その結果、シロアリが繁殖するうえで快適な環境を生み出し、被害を受けることにつながります。
雨漏り・排水不良による被害の拡大
雨漏りと排水不良による建物の湿気が高まることも、シロアリ被害を受ける原因です。
雨漏りがあると、屋根裏や柱、梁などが常に湿った状態になります。
また、排水不良は、建物の基礎や床下の湿気が高まる原因となります。
湿度の高い環境を好むシロアリにとって、湿り気のある木材は恰好の住かとなり、シロアリ被害による建物の劣化につながりかねません。
シロアリ被害が空き家に与える影響
空き家において、シロアリ被害は以下の箇所に被害を与える可能性があります。
- 土台・柱・床
- 壁・天井
- 畳・家具
土台・柱・床への侵食
シロアリ被害において、土台や柱、床などの建物を支える木材の食害は住宅の強度を損なう深刻な問題となります。
シロアリは、木材の内部を食害する傾向にあるため、柱や土台の強度低下につながりかねません。
土台・柱・床が食害をされることで、以下の影響があります。
| 被害箇所 | 生じる影響 |
|---|---|
| 土台 | 耐震性・耐久性の低下 |
| 柱 | 傾き、歪みなどの倒壊リスクの上昇 |
| 床 | 床の抜け、沈み |
壁・天井への被害
床下から柱を伝って、壁の中、天井にまでシロアリ被害が及ぶこともあります。
水分を運ぶ能力を持つシロアリもいるため、床下だけでなく壁や天井などの建物上部にまで被害が広がる可能性があります。
壁・天井に被害が及んだ場合、想定される建物の影響は以下のとおりです。
| 被害箇所 | 生じる影響 |
|---|---|
| 壁内 | 壁の強度低下、建具の開閉不良 |
| 天井 | 梁や野地板への被害拡大 |
畳・家具など見逃しがちな被害箇所
シロアリは木材だけでなく、セルロースを含む植物由来の素材も食害の対象です。
畳の材料であるい草は、セルロースを含むため、室内の湿度が高い場合は被害を受けることがあります。
また、床や壁に接している木製家具、押し入れ内の収納(木製)、段ボール、木箱などもシロアリ被害を受けます。
空き家のシロアリ侵入経路と早期発見のポイント
空き家は頻繁に出入りすることがないため、シロアリの被害に気付きにくい傾向にあります。
お持ちの空き家の状況を把握する場合、まず蟻道とシロアリの羽アリがいないかどうかを確認しましょう。
蟻道の確認とチェックすべき場所
蟻道とは、シロアリが土や木くず、排泄物などを使った作るトンネル状の通り道です。
乾燥に弱いシロアリは、外気にさらされずに地中から建物内部へ移動するために蟻道を作ります。
蟻道は基礎や壁、木材の表面に泥の筋のように現れ、シロアリが建物内に侵入している証拠となります。
蟻道が作られていないかチェックすべき場所と内容は以下のとおりです。
- 基礎コンクリートの表面
- 床下の束石
- 給排水管
なお、蟻道を見つけた場合、むやみに壊さないようにしましょう。
駆除業者が侵入経路や巣の場所を特定できなくなる恐れがあります。
羽アリが出たら取るべき行動
羽アリは、成熟したシロアリの巣から新しい巣を作るために飛び立つ繁殖個体です。
建物内や玄関、浴室、窓際などで羽アリを見かけた場合、大きい巣ができている可能性があり、被害が拡大している恐れがあります。
もし、羽アリを見かけたら、殺虫スプレーを吹きかけず、掃除機で吸い取るようにしましょう。
間違って殺虫スプレーを吹きかけてしまうと、生き残ったシロアリが建物内の至るところに散らばってしまいます。
また、シロアリが出てくる隙間には、ガムテープなどで塞ぎます。
応急処置を終えたら、専門業者に調査・駆除を依頼しましょう。
シロアリ被害を防ぐための空き家管理方法
空き家のシロアリ被害を防ぐには、定期的にしっかりと建物を管理することが必要です。
特に重要なポイントを2つ紹介します。
どちらも手間や費用はかかりますが、被害が出てしまった後の対処の方が大変です。
しっかり対策を行い、シロアリ被害を防ぎましょう。
定期的に点検・換気する
空き家のシロアリ被害を防ぐ第一歩は「定期的な点検と換気」です。
人が住まない家は湿気がたまりやすく、シロアリが生息しやすい環境として最適になりがちです。
空き家を訪れた時は全ての窓や扉を開け、家に風を入れましょう。
床下に換気口がある場合は、雑草や物で塞がないようにします。
そして、建物の点検も合わせて行います。
建物に以下のような現象が起きている場合は、シロアリによる被害を受けているおそれがあります。
-
- 蟻道(柱やコンクリートの土台にシロアリが土で作ったトンネル)がある
- 床がきしむ、へこんでいる
- ドアやふすまの立て付けが悪くなる
- 柱を叩くとコンコンと空洞音がする
自力での換気や点検が難しい場合は、空き家管理業者に依頼することもできます。
手間や費用を考えて、管理方法を選びましょう。
シロアリ予防工事をしている業者に依頼する
空き家のシロアリ対策として最も効果的なのが、「シロアリ予防工事を行っている専門業者に依頼すること」です。
専門業者は、地域の気候や建物の構造を考慮し、最適な薬剤や施工方法を選びます。
予防工事は、主に2つの方法があります。
- 薬剤散布:床下や基礎に薬剤をスプレーして侵入を防ぐ
- ベイト工法:薬剤を混ぜた餌を埋めて巣ごと駆除する
参照元:公益社団法人日本しろあり対策協会
床下や基礎の見えにくい部分までしっかりと薬剤を散布し、シロアリの侵入を防ぐことができます。
費用はかかるものの、将来的な修繕費やリフォーム費用を考えれば、予防にかけるコストは十分に見合う投資といえます。
予防工事は早ければ早いほど効果的です。空き家の価値を守るためにも、専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
ただし、専門業者を選ぶ時は、必ず評判や価格をチェックしましょう。
「予防を依頼したのに駆除サービスを売りつけてくる」「高額な費用を請求される」ケースが国民生活センターに報告されていますので、注意が必要です。
参照元:国民生活センター│ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意
信頼できる業者の選び方と注意点
シロアリ駆除業者の選ぶ際は、以下の観点で判断するようにしましょう。
- 日本しろあり対策協会に加盟しているか
- しろあり防除施工士が在籍しているか
- 自社施工の会社か
日本しろあり対策協会は、50年以上、シロアリ対策の技術向上や薬剤の認定を行っている団体です。
加盟業者は、協会が設けた施工基準に則ってシロアリ駆除を行ってくれるため、一定以上の品質が期待できます。
また、点検・駆除スタッフの大半が、「しろあり防除施工士」かどうかもあわせて確認しましょう。
「しろあり防除施工士」の有資格者は、シロアリの生態や薬剤、施工に関する知識を有していることを示すため、適切な点検・駆除作業をしてくれます。
なお、シロアリ駆除業者の中には、自社施工をせずに下請け業者に点検・駆除を委託するケースもあります。
そのため、業者選びの際は、見積もりから駆除作業まで一貫して対応する業者かどうかの確認も必須です。
シロアリ被害を受けた空き家を売却する4つの方法
シロアリ被害を受けた空き家であっても、適切な売却方法を選べば資産としての活用が可能です。
被害を含めた現状で売却する方法もあれば、一定の修繕や駆除後に売却する選択肢もあります。
シロアリ被害を受けた空き家を売却する代表的な4つの方法を解説します。
売却を検討する際には、建物の状態、土地の立地条件、売却までにかけられる費用や時間などを踏まえて、最も効果的な方法を選ぶことが重要です。
古家付き土地として売却
シロアリ被害を受けた空き家でも、「古家付き土地」として売却することが可能です。
古家付き土地とは、古い家が立っている土地のことで、主に土地の価値を元に価格をつけます。
購入後、建物を解体して新築を建てたいと考えている人にとっては、シロアリ被害も大きなマイナス要素にはなりにくいのが特徴です。
この売却方法のメリットは、修繕費用や駆除費用をかけずに早期に手放せる点にあります。
ただし、買い手に対して建物の現状や被害の範囲については正直に説明する必要があります。
隠したまま取引を進めると、後のトラブルにつながるリスクがあります。
建物を解体し更地として売却

シロアリ被害が進行している場合、建物を解体して更地にし、土地として売却する方法もあります。
特に倒壊のリスクがあるような老朽家屋の場合、安全面の観点からも解体は有効です。
更地であれば、買主は自由に建築計画を立てられるため、新築を建てたい人からの需要が高まる傾向があります。
解体費用は売却する側が負担するため、土地を売却できそうな価格と、解体費用を考えてから進めましょう。
また、建物が建っている土地に比べて、更地は住宅用地の特例が適用されないため、固定資産税が6倍となる場合があります。
解体スケジュールや売却のタイミングを踏まえて、固定資産税のための資金を用意しておくと安心です。
シロアリを駆除して売却
空き家のシロアリ被害が限定的であれば、シロアリ駆除を行った上で売却するという方法もあります。
建物の構造や外観が比較的良好で、修繕後に「住まい」として再利用できることが前提です。
薬剤を使ってシロアリを駆除し、必要箇所の修繕を行うことで、買主にとって安心材料を提供できます。
駆除を行う際は、信頼できる専門業者に依頼し、シロアリ駆除後に施工証明書の発行もお願いしておきましょう。
施工証明書が「シロアリ駆除を行なった証明」となり、買い手に安心感を与える効果があります。
買取専門業者にそのまま売却
シロアリ被害が甚大で、個人への売却が難しい場合は、不動産の買取専門業者にそのまま売却するという選択肢もあります。
買取業者は、建物の状態を問わず、リフォームや解体を前提に買取を行うケースが多く、スピーディーな現金化が可能です。
この方法の最大のメリットは、売却にかかる手間や時間を大幅に省ける点です。
買取業者に直接買い取ってもらうため、販売活動や内覧対応なども不要です。
価格は市場価格より低くなる傾向がありますが、早期の売却を希望する場合や、対応が困難な場合には非常に有効な手段となります。
手間をかけずに確実に売却したい方におすすめです。
シロアリ被害を受けた空き家を売却する方法を紹介しました。
一番早く売却できる可能性がある方法は「買取専門業者にそのまま売却」です。
シロアリの被害を受けた場合でも買い取ってくれる業者もあるので、複数の会社に見積もりを取り、売却先を探してみましょう。
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まとめ
この記事では「空き家がシロアリ被害を受けやすい理由」や「シロアリが建物に与える被害の影響」、さらに「予防と売却のポイント」について解説しました。
空き家は人の住んでいる住宅と比べて、シロアリの被害を受けやすい傾向にあります。
定期的な点検・換気や専門業者による予防工事で、被害を未然に防ぐことが大切です。
万が一、被害を受けた場合でも、空き家を売却する方法は複数あります。
空き家のシロアリ問題でお悩みの方は、早めの対策と行動が未来の損失を防ぎます。今すぐ一歩を踏み出しましょう。
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