空き家放置で発生するリスク
空き家を放置すると、さまざまなリスクが発生します。
老朽化が進んだ家屋は倒壊の危険があり、隣家や通行人に被害を与える可能性があります。
また、放火や火災の原因になりやすく、周辺住宅にも大きな損害をもたらすことがあります。
さらに、害虫や悪臭、雑草の繁茂による環境悪化が近隣住民とのトラブルを招く要因となります。
こうしたリスクを回避するためには、定期的なメンテナンスや売却、解体といった対応を検討することが重要です。
空き家のリスクについては以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
空き家を所有しているリスクから解放されたい人は売却がおすすめです。
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放置された空き家による損害賠償事例
空き家を放置した結果、損害が発生し、賠償請求が行われたケースは数多く存在します。
事例を知ることで、空き家管理の重要性が理解できるはずです。
隣家の倒壊
老朽化した空き家が倒壊する事例は実際に発生しています。
2023年8月17日午後11時半ごろ、福岡県南部で「建物が倒れている」と通報ありました。
木造２階建ての建物は、１階の天井がくの字にひしゃげ、辺りに木材が散乱。
この家は３０年ほど前から無人で放置されていたといいます。
近くに住む住人は「いつ崩れるかわからない状態だった。早くどうにかしてくれればと思っていた」と声を震わせていたそうです。
倒壊によるけが人はいませんでしたが、１週間にわたって市道が通行止めになりました。
参照元：真夜中に突如“倒壊”した家「負の遺産を残したくない」と願うも空き家は２０００万軒へ～２億円の損害賠償も？
空き屋が倒壊し、隣家の３人が死亡した場合のモデルケースでは、物件の損害額は1,500万円、加えて人身損害額が1億9,360万円かかり合計2億860万円の責任額が算出されています。
参照元：日本住宅総合センター 空き家発生による外部不経済の損害額の試算結果(その2)
倒壊の危険性を理解し、早めに売却や解体を検討することが大切です。
放火や火災による周辺住宅への被害
空き家は不審火のターゲットになりやすく、放火による火災被害が発生しやすいです。
特に長期間放置された物件は、不法投棄されたゴミが燃えやすく、火災が発生しやすい状況になっています。
空き屋から出火、隣家が全焼し夫婦２人が死亡したモデルケースでは、物件の損害額1,315万円、また、人身損害が5,060万円発生し、合計6,375万円の責任額が算出されました。
- 東京都郊外の敷地面積165平方メートル
- 延べ床面積８３平方メートル
- 築２０年の住宅
- 家が延焼により全焼
- 世帯主（74）と妻（69）夫婦2人は逃げ遅れて死亡した
参照元：日本住宅総合センター 空き家発生による外部不経済の損害額の試算結果(その1)
火災を防ぐためには、敷地内の不要な物を撤去し、防火対策を施すことが必要です。
また、定期的に換気を行い、住居としての活用や賃貸・売却を検討するのも有効な手段です。
悪臭や害虫被害による近隣住民からの訴訟
空き家の放置による悪臭や害虫の発生は、近隣住民とのトラブルの原因になります。
湿気がこもった家屋にはカビが発生しやすく、異臭が漂うことがあります。
また、ゴミの不法投棄が行われると、ネズミやゴキブリが繁殖し、環境悪化を招きます。
会社が賃貸している物件に、部屋から溢れるほどごみをため込んでいて、近隣の住民からクレームが寄せられているが、ごみを片付けること、退去することどちらも応じてもらえず困っている事例があります。
参照元：弁護士法人ALG&Associates【不動産業界】vol.84 ごみ屋敷に対する明渡訴訟の可否
このような近隣住民のクレームから訴訟や賃貸借契約の解除をすることは難しいですが、常識から大きく外れると判断されると損害賠償が生じる可能性もあります。
こうしたトラブルを避けるためには、専門の不動産会社に管理を依頼するか、早めの売却を検討しましょう。
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空き家の損害賠償を回避する5つの方法
空き家を放置すると、倒壊や火災、外壁の飛散などにより損害賠償を請求されるリスクがあります。
こうした損害賠償リスクを回避するには、適切な対策を講じることが必要です。
ここでは、リスクを根本から取り除くための5つの方法を紹介します。
適切な火災・損害保険に加入する
空き家のリスクを軽減するためには、火災保険や損害保険への加入が重要です。
空き家は放火や自然災害による損害を受けやすく、万が一の際に補償を受けられるかどうかで、所有者の負担が大きく変わります。
保険はあくまで万が一の備えであり、空き家の定期的な管理も並行して行うことが重要です。
保険に入っても、空き家の管理に手が回らなければさまざまなリスクを抱えることになります。
管理できないのであれば根本から解決できる空き家の売却を検討しましょう。
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近隣住民との良好な関係を築く
空き家が原因で発生するトラブルを防ぐためには、近隣住民との良好な関係を築くことが大切です。
近隣住民は、空き家の異常を最も早く察知できる立場にあるため、普段から連絡を取り合い、何か問題があればすぐに知らせてもらえる環境を作ることが理想的です。
ですが、実際は関係性を築くことや管理してもらうことは難しいでしょう。
トラブルを避けるためにも「定期的に様子を見に行く」「連絡先を伝えておく」「周辺の清掃を行う」などの対策が大切です。
倒壊やトラブルが発生してしまってからでは遅いため、近隣住民と良好な関係を築くだけでなく、空き家の状態を確認し対策を考えましょう。
行政の空き家対策制度を活用する
多くの自治体では、空き家問題を解決するための支援制度を設けています。
「空き家バンク」への登録や、解体・リフォームの補助金制度などが利用できます。
ただし、自治体によっては空き家対策を積極的に進めており、危険な空き家に対しては行政代執行により強制的に解体されるケースもあります。
放置すると、所有者に解体費用が請求されることもあるため、早めに対策を講じることが重要です。
空き家の解体費用は、1坪あたり、木造なら3～5万円、鉄骨造なら5～7万円、鉄筋コンクリート造なら6～8万円が相場です。
30坪の木造の家を解体する場合は、90～150万円かかります。
空き家問題を解決するためには、自治体の窓口や空き家対策センターに相談し、利用できる制度を把握することが有効な手段となります。
解体して更地にする
空き家の管理が困難である場合、解体して更地にすることも選択肢の一つです。
老朽化した建物をそのままにしておくと、倒壊や火災のリスクが高まり、結果的に損害賠償を請求される可能性が高くなります。
解体することでこれらのリスクを根本的に解決できるため、長期的に見ても安心です。
ただし、更地にすると固定資産税の軽減措置がなくなるため、税負担が最大6倍に増える可能性があります。
解体後の土地活用についても考慮し、売却や賃貸などの方法を検討することが重要です。
買取業者に売却する
空き家の管理が難しい場合、買取業者に売却することで損害賠償リスクを回避できます。
特に、老朽化が進んでいる物件や立地条件が悪い場合でも、空き家専門の買取業者であれば買い取ってくれる可能性があります。
買取業者に売却するメリットは、早期に現金化できることと、売却後の管理責任を完全に手放せる点にあります。
また、解体費用やリフォーム費用をかけずに手放せるため、所有者にとって大きな負担軽減となります。
売却を検討する際には、複数の不動産会社や買取業者に査定を依頼し、適正な価格で売却できるようにすることが重要です。
アルバリンクで空き家の売却をして損害リスクをゼロにする
空き家を放置した結果、倒壊や火災による損害賠償が発生した事例は数多く報告されています。
実際に高額な賠償責任を負うケースもあり、管理が不十分なまま放置するのは非常に危険です。
こうしたリスクを避けるためにも、早めに買取業者に査定を依頼し、売却を検討することをおすすめします。
弊社「株式会社Alba Link（アルバリンク）」は、日本全国の空き家などの売却しづらい物件を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
築古物件や立地が良くない物件に関しても、活用ノウハウを豊富に持ち合わせているため、適正な金額をつけて買い取れます。
実際に、廃墟化した空き家の買取も過去におこなっており、フジテレビの「イット」をはじめ、多くのメディアに特集されています。
空き家などでお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
弊社スタッフが、あなたのお悩みを解決できるよう、全力でサポートさせていただきます。
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まとめ
この記事では、空き家を放置することによるリスクと、実際に発生した損害賠償事例について解説しました。
倒壊や火災、落下物による事故、さらには悪臭や害虫被害による訴訟など、空き家の放置は重大なトラブルを引き起こす可能性があります。
こうしたリスクを回避するためには、適切な保険加入や行政の支援制度の活用、売却や解体などの具体的な対策が重要です。
大きな損害が発生する前に、ぜひ適切な対応を検討してみてください。
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