実家の片付けで困ったこと1位は「荷物の多さ」

「実家の片付けで困ったこと」の1位は「荷物の多さ(35.7%)」です。
以下、2位「親の抵抗(22.6%)」、3位「思い出の品の扱い(18.4%)」、4位「大型家具の処分(15.0%)」、5位「荷物の仕分け(14.1%)」の結果でした。
荷物の多さや運搬、分別など、具体的な作業について困っている人が比較的多くなっています。
一方で「親が荷物を捨てたがらず抵抗する」「思い出の品を処分しにくい」といった心理面のハードルも多く寄せられました。
複数の困りごとを挙げた人も多く、実家の片付けにはさまざまなハードルや難しさがあるとわかります。
1位 荷物の多さ
- 一番きつかったのは、物の量が多すぎて作業がまったく進まなかったことです。押し入れや物置には何十年も前の家電や書類が詰め込まれており、仕分けだけで丸一日かかりました(30代 男性)
- 膨大な荷物の搬出が肉体的にきついと感じました(40代 女性)
- 押し入れや物置に昔の荷物が大量に残っていて、何から手を付ければいいのかわからなくなったことです(60代以上 男性)
1位は「荷物の多さ」です。
実家には祖父母や親、そして子ども世代の家財が大量に保管されていることも少なくありません。
荷物が多いことで作業量は増えますし、食器など重い物が多いと体力的にも大変です。
収納を開けたときの量の多さに圧倒され、「何からやっていいのかわからない」と感じてしまった人もいました。
2位 親の抵抗
- 親が「あれもこれも必要」と言うが、全然使っているところを見たことがない物ばかりで困った(30代 女性)
- 片付けの最中に親が「それはまだ使える」「高かった」と抵抗するので、説得や衝突に疲れ果て、虚無感に襲われる(40代 男性)
- 母親がなかなか捨てさせてくれない。「洋服」「靴」「カバン」など、一生買わなくてもいいんじゃないかなっていうくらいあります。一度確認してゴミ袋に入れても、しばらくすると、また元に戻されちゃいます(50代 女性)
2位は「親の抵抗」でした。
子ども世代は片付けをして物を減らしたいのに、親・祖父母世代が捨てさせてくれないという悩みも、多く見られました。
「子どもにとっては不用品でも、親にとっては価値や思い出の詰まった物」という認識の違いが原因です。
片付けのたびに説得や喧嘩が起き、精神的に疲れてしまうという意見が多く寄せられました。
また反対が強く、そもそも片付けを進められない例も見られました。
3位 思い出の品の扱い
- 絶対に使い道がないのに、思い出があって捨てられない(20代 女性)
- 思い出の品を手放す判断がとてもつらかったです。写真や手紙に触れるたびに気持ちが揺れて、作業の手が止まりました。進めたい気持ちと残したい気持ちの間で葛藤が続きました(40代 男性)
- 母が昨年急に亡くなって、兄弟で整理しました。思い出の品や写真が奥から出てきて、涙が出て、片付けが進みませんでした。精神的にきついです(50代 男性)
「思い出の品の扱い」が3位となりました。
「写真」「プレゼント」「亡くなった人が大切にしていた」といった思い出の品は、実用的ではなくても捨てにくくなります。
感情的・精神的な価値があるからですね。
手放すことに強い葛藤が生じてしまうため、作業の手が止まってしまったり、処分することに罪悪感を抱いたりした人も多くなりました。
精神面でつらく、困ってしまうことの代表例です。
4位 大型家具の処分
- 祖母の大きな洋服タンスは捨てるのが大変でした。昔のタンスで大きく、階段や玄関から簡単に出せないので、小さく刻んでから捨てました。ノコギリで刻むのはとても大変で、すごく時間がかかりました(20代 女性)
- 子どものころに使っていた、勉強机の撤去が重くてつらかったです。部屋が2階だったので、2人がかりで狭い階段をおろすのがとても苦労しました(30代 女性)
- 重い物は搬出が大変で、翌日には動けないほど疲れます。慎重に動かさなければならない物も多く、神経をすり減らしました(50代 男性)
「大型家具の処分」が4位です。
タンスやベッドをはじめとする大型家具の処分が大変な理由は、重くて大きいからです。
とくに階段や廊下が狭いと、そのまま搬出するのが困難なことも。
無理に運ぼうとすると作業者の怪我につながりかねませんし、無事に運べたとしても肉体的な負担は大きくなります。
費用はかかりますが、無理に自力で行わず専門業者に依頼する選択肢も検討することをおすすめします。
5位 荷物の仕分け
- 押し入れから、誰が買ったのかわからない謎の巻き物や骨董品が見つかったこと。捨てていいのかわからないし、価値を見てもらうにも身近にいないから頼めない(30代 女性)
- ゴミの分別が1番大変だと思いました。何ゴミなのかわからない物もたくさんありました(40代 女性)
- 廃棄処分できる物と、そうでない物の区分け(60代以上 男性)
5位は「荷物の仕分け」でした。
分別が難しい理由としては、主に「自治体の基準で、何ゴミかわからない」「価値の有無が判断できない」といった2点が挙げられました。
ゴミは分別を間違うと回収してもらえません。
また美術品や趣味の品などは知識がないと価値を判断しにくく、価値のある品を捨ててしまう可能性もあります。
判断に迷う時間が長くなると、作業時間が増え、常に判断を求められるので精神的な疲労も溜まります。
実家の片付けの状況は「完了した」が39.0%

戸建ての実家の片付けを経験した446人に「実家の片付けの状況」を聞いたところ、1位は「完了した(39.0%)」でした。
2位「目途が立っていない(24.0%)」、3位「一旦断念した(13.0%)」が続きます。
完了した人が4割近くいる一方で、思うように進んでいない人も。
「片付けしたいのに、できていない」「やっているけれども終わりが見えず、精神的にしんどい」という人も多いとわかりました。
1位 完了した
- 1年間作業して、自分だけで完了しました。ブロックや大きな家具の片付け・ゴミ出しは業者に依頼しました。また、たまにですが兄弟にも力を貸してもらい、終了できました(20代 男性)
- 家族総出で片付けをし、持ち運ぶのが困難な大型の家具などは回収業者に依頼し完了しました(40代 女性)
- ほぼ自分一人で作業終了。最後に一人で処分できない大きな荷物は業者に依頼(50代 女性)
1位は「完了した」でした。
最初から最後まで「自分だけで」あるいは「家族だけで」完了に至ったケースもありましたが、業者を使った人も目立ちました。
大型家具や処分が難しい物は業者に任せることで、効率的に作業を進められるからです。
動ける兄弟姉妹がいない場合や、時間があまり取れない場合には、業者が大きな助けになります。
自分一人や家族だけで片付けをした場合には、2~3年かかったという体験談も寄せられました。
2位 目途が立っていない
- 目処が立たない状況です。帰省のたびに少しずつ進めてはいますが、片付けても親が新しい物を溜め込んでしまったり、私自身も仕事が忙しく頻繁に帰省できなかったりするため、全体の1割も終わっていません(30代 女性)
- リビングと水回りは終わりましたが、納戸と「物置と化した子ども部屋」が手付かずで、終わりが見えない状態です(40代 男性)
- 実家の片付けは一人で始めて少しずつ進めているが、物量が多く思うように進まない。親も「まだ使える」と捨てることに抵抗があり、話し合いながらの作業になっている。最低限の整理はできたものの、すべて終わる目処はまだ立っていない状態です(50代 男性)
2位は「目途が立っていない」です。
目途が立たない理由としては、「荷物が多すぎる」「時間がなくて思うように作業を進められない」といった理由が挙げられています。
また、現時点で実家に住んでいる人がいる場合には、「片付けてもすぐ元の状態に戻ってしまう」という声も寄せられました。
とくに親や祖父母が物を捨てることに抵抗を示している場合には、いたちごっこのような形に。
「終わりが見えない」「本当に終わるのだろうか」という感覚が、精神的に大きな負担となっていることが伺えました。
3位 一旦断念した
- 片付けても片付けても物が増えるので、もう断念しています(20代 女性)
- 自分一人で1週間程やったが、和室を綺麗にしたところで断念。本当は休憩して再開したいが、1か月と経たずに元通りになってしまったので断念する(50代 女性)
- 半分ほど終わりましたが、仕事が忙しくてひとまず断念した(60代以上 男性)
「一旦断念した」が3位でした。
断念した理由としては、「時間がない」「体力が続かない」「片付けてもすぐ元に戻る」などが挙げられました。
時間や体力の問題であれば「時間があるときにやろう」「業者に頼んでやろう」「涼しくなってからやろう」などと、仕切り直せます。
しかし「片付けてもすぐ元に戻る」など、努力しても成果が見えてこないと、意欲そのものをそがれてしまいます。
片付けるだけではなく、物が増える原因への働きかけも重要だとわかりました。
4位 継続して片付け中
- 兄弟で、大型連休を利用して少しずつ片付けをしている(40代 女性)
- 地道に、自分一人で現在進行中です。手を貸さず、余計な口だけ出す親戚がいて、迷惑しています(50代 女性)
- ゴミに出せる物は少しずつ捨てています。決断ができない物やまだまだ使える物などは、判断を模索する日々です(50代 男性)
「継続して片付け中」が4位に入りました。
完了に向けてコツコツと継続中の人も、多くなっています。
「以前は毎週片付けに行っていたけれど、親も子どもも疲れるので、今はお互い体調がいいときだけにしている」という声もありました。
一気に片付けることはできなくても、無理のない形で着実に進めている形です。
「兄弟姉妹との協力」「長期休暇の利用」などのワードも複数挙がりました。
5位 終わりが見えてきた
- 実家の片付けは順調に進み、不用な物をある程度処分できました。全体の8割ほどは整理が終わり、だいぶすっきりしてきた印象です。まだ細かい物や残っている荷物の整理は必要ですが、先が見えてきて少し気持ちにも余裕が出てきました(20代 女性)
- ある程度必要ない物は捨て、まだ使う物だけを置いている状態(30代 男性)
- 最初は家族だけで進めていましたが、途中から不用品回収業者にも手伝ってもらいました。まだ細かい荷物は残っていますが、大きな家具や家電はかなり整理できて、ようやく先が見えてきた感じです(60代以上 男性)
5位は「終わりが見えてきた」でした。
「必要ないと判断した物はすべて捨てた」「大型の家具家電を処分できた」など、片付けの目途がついてきたご家庭もあります。
荷物が減ったと目に見えてわかり、すっきりしたと感じている人も。
実家にまだ住んでいる人がいる場合にも、生活に必要な荷物のみを残して、不用品は片付けたケースもありました。
また「少し気持ちにも余裕が出てきた」というコメントも多く、目途がつくとゆとりが出るとわかります。
片付けた後の実家は「売却する」が41.5%

「片付けた後の実家をどうするか」と聞いたところ、1位は4割以上の人から回答を得た「売却する(41.5%)」でした。
2位「家族の誰かが住む(30.9%)」と答えた人も多くなっています。
以下、3位「空き家にしておく(12.1%)」、4位「解体する(4.7%)」、5位「まだ決めていない(4.3%)」の結果でした。
全体的に見ると、売却や解体など実家を手放したり処分したりする人が多くなっています。
「ひとまず自分や兄弟が住むけど、将来的には売却」という声も複数寄せられていて、「売却」を念頭に置いている人が多いとわかりました。
1位 売却する
- 最終的には売却する方向で考えています。維持費や管理の手間を考えると、空き家のまま残しておくメリットが少ないと感じました(30代 女性)
- 母が一人で住むには広すぎますし、古くなって手入れも大変なので、最終的には売却するつもりです(40代 男性)
- 今のところは売却を考えています。誰かが住む予定もなく、空き家のまま維持するのは管理面でも負担が大きいと感じたためです。ただ、思い出も多い家なので、すぐに決断できない気持ちもあります(60代以上 男性)
1位は「売却する」です。
売却を選ぶ理由としては、「維持コストの高さ」と「管理の手間」が多く挙げられました。
誰も実家に住まない場合でも、固定資産税や修繕費はかかります。
また劣化の進行や空き巣など、空き家にしておくことで発生するリスクもあり、リスクを減らすための管理も手間です。
そのため実家に誰も住まないことが想定される場合には、売却を考える人が多くなりました。
一方で思い出の詰まった家を手放すには心の痛みも伴うため、売却を現実的な選択肢と考えつつも、決断を迷っている人もいます。
2位 家族の誰かが住む
- 片付けが終わったら修繕して、自分が住めるようにしたいと計画してます(30代 男性)
- まだ兄弟で話し合いの真っ最中ですが、最終的には兄弟のうち誰かが引き継いで住む予定です(40代 男性)
- 東京から帰ってきた子どもが急遽住むことになり、一安心です(60代以上 女性)
2位は「家族の誰かが住む」でした。
家族が実家を住み継げば、資産を有効活用でき、思い出の詰まった家を手放さず必要もありません。
住む人がいれば家の劣化を防ぎやすく、日常的な維持管理も自然にできます。
住み継ぐ前提として、リフォームを考えている人もいました。
実家近くで暮らしていたり、Uターンを計画していたりする親族がいる場合には、現実的な選択肢のひとつです。
3位 空き家にしておく
- とりあえずは空き家になりそうです。田舎なので需要もないです(30代 女性)
- とりあえず空き家のままにしつつ、年末年始やお盆などみんなが集まる場所にする予定(30代 女性)
- 片付けが終わった後は、当面は空き家のまま様子を見るつもりです。すぐに売却する決断ができず、思い出もあるため保留にしています(50代 男性)
3位に入ったのは「空き家にしておく」でした。
「すぐに決断できない」「売却したいけど売れない」といった理由で、ひとまず空き家にしておく人もいます。
維持管理を続けられるのであれば「ひとまず空き家のまま維持し、親族の誰かが住むなら譲る」といった判断もできるからですね。
また普段は空き家にしておき、帰省時の拠点として残したいという意向も。
ただし管理を怠ると老朽化や防犯面のリスクが高まるため、注意が必要です。
4位 解体する
- 建物自体もかなり古いので私個人の希望としては更地にしたい。他の親族に相談したり見積もりを取ったりしてからになるかと考えている(30代 女性)
- 家屋は解体して、家を建てるか更地にしておくか迷っています(40代 男性)
- 解体して更地にし、雪捨て場として使っている(60代以上 男性)
4位は「解体する」でした。
老朽化した建物が残っていると、災害時などに倒壊する危険性があります。
また建物がないと維持管理の手間は減り、売るにしても「古い家が残っているより、土地だけのほうが売りやすい」と言われます。
そのため解体を検討したり実施したりした人も多くなりました。
ただし解体費用がかかり、一般的に更地だと固定資産税は高くなる点には注意が必要です。
5位 まだ決めていない
- まだ考え中。兄弟とも相談をして決めます(40代 女性)
- 今のところプランはなし(50代 男性)
- まだ考えていないです。とりあえず掃除したいです(50代 女性)
「まだ決めていない」が5位です。
「自分一人では決められない」「まずは片付けや掃除が大変で、先のことまで考えられない」といった理由が挙げられています。
自分は売りたくても兄弟が反対するなど、結論を出せない事情もあるからですね。
また目の前の片付けに精一杯で、実家の有効活用や処分についてどんな選択肢があるのかを調べる余裕がないケースもあると考えられます。
まとめ
実家の片付けでは、実際の片付け作業に困るだけではありません。
「片付けに抵抗する親の説得」「思い出の品を処分する辛さ」といった困りごとを抱える人も多いとわかりました。
体力的な負担も、精神的な負担もあるのですね。
量が多いほど作業量も判断を求められる回数も増え、負担は大きくなります。
そのため「作業を小分けにする」「家族や専門業者の力を借りる」といった方法で、負担を軽減しながら進めているケースも多く見られました。





