庭じまいとは何か？
庭じまいとは、管理が難しくなった庭を整理し、生活に合った形に作り替える取り組みのことです。
庭木の剪定や除草といった作業が負担となり、放置してしまうと雑草の発生や害虫の原因となり、景観の悪化や近隣への迷惑にもつながります。
そこで庭石や植木を撤去し、防草シートや砂利で覆うなど、手入れ不要の状態に整えるのが庭じまいです。
こうした対策を取ることで、老後も安心して暮らせる快適な空間を実現できます。
老朽化した庭を見直す「庭の終活」
庭じまいは、老朽化や手入れの困難さを背景に進められる「庭の終活」です。
高齢になると草取りや伐採などの作業が重労働になり、放置すれば庭木や雑草が近隣に迷惑をかけるリスクがあります。
庭の手入れを省く方法は様々ありますが、たとえば植栽を撤去して人工芝とタイルを敷くと、掃除や草取りの時間が減り、見た目もすっきりとした安心できる空間に変更できます。
庭じまいは、暮らしを快適にするだけでなく、老後の負担を軽減する有効な対策と言えるでしょう。
庭を含めて実家じまいを考えている方は、実家じまいの手順についても調べておくことをおすすめします。詳しくはこちらで紹介しています。
リフォームや整備との違い
庭じまいはリフォームや整備とは目的が異なります。
リフォームはガーデンデザインを一新したり、ウッドデッキやフェンスを設置して「見た目」を改善することが多く、整備は庭木の剪定や雑草対策といった日常的な管理を意味します。
それに対し庭じまいは、伐採・抜根や庭石の撤去、庭池やブロック塀の解体、不用品の処分などを行い、庭全体を「負担の少ない空間」に変えるのが目的です。
庭じまいは「整理」と「再活用」を両立する選択肢であり、単なるリフォームや整備以上のメリットをもたらすのです。
庭じまいにかかる費用相場
庭じまいで行う作業は、庭木の伐採や抜根、庭石や庭池の撤去、さらには土間コンクリートや砂利敷きといった仕上げ作業まで、多岐にわたっています。
費用相場は作業内容や庭の坪数によって大きく変動します。
正確な金額を知るためには業者への見積もり依頼が必須となりますが、おおよその費用相場について把握しておくと、費用を用意する目安となりますので、参考にしてください。
工程別にかかる費用の目安
庭じまいにかかる費用は、工程ごとに分けて考えるとわかりやすいです。
| 工程 | 費用の目安 |
|---|---|
| 庭木の伐採 | 15,000円〜30,000円（高さ5m〜） |
| 庭木の抜根 | 40,000円〜95,000円（幹周り81cm〜） |
| 雑草の除去 | 8,000円〜15,000円（50㎡） |
| 防草シート施工 | 2,500円〜8,000円（5㎡） |
庭石や灯籠の撤去・解体費用はサイズにより異なりますが、一例を紹介します。
| 工程 | 費用の目安 |
|---|---|
| 庭石の撤去（重機を使う場合） | たて(m) × よこ(m) × 高さ(m) × 12,000円 ※たて90cm、よこ150cm、高さ50cmの庭石は0.9×1.5×0.5×12,000＝約8,100円 |
| 灯籠の解体 | 1kgあたり30円～45円 |
見積もりを依頼する場合は、作業内容ごとに詳しい見積もりを依頼するのがおすすめです。
坪数や状態による価格の変動
庭じまいの費用は、坪数や庭の状態によって大きく変わります。
小さな庭で庭木も少ない場合と、敷地が広く庭石や植木が多い場合では費用が変わってきます。
大きな木や庭石がある場合は重機が必要になるため、費用は高くなる傾向にあります。
複数の業者に見積もりを依頼して、価格や作業内容を見極めましょう。
自分で庭じまいを行う場合にかかる費用
庭じまいを自分で行えば、業者に依頼するより費用を抑えられます。
ただし、伐採用のチェーンソーや抜根用の工具、草取りや除草に必要な除草剤や防草シートなど、道具や資材の購入費が発生します。
さらに、伐採した枝葉や庭石などの不用品は自治体のルールに沿って処分する必要があり、処分費や運搬の手間もかかります。
規模が小さければDIYも可能ですが、重機が必要な場合やブロック塀・庭池の解体などはリスクが高く、結果的に業者に依頼した方が安全で安心です。
庭じまいに手間をかけられるか、安全に作業できるかを踏まえて、自分で行うか判断しましょう。
庭じまいは、業者に依頼する場合でも自分で行う場合にも手間がかかります。近いうちに売却を考えているのであれば、「そのままの状態で売却」できる業者に売却した方が、手間をかけずにスムーズに売却できます。
弊社アルバリンクでは「家や土地に家具や残置物があっても、そのまま買取」を行なっている買取専門業者です。
日本全国の土地や建物を買取対象としていますので、お気軽にご相談ください。
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庭じまいをする5つのメリット
庭じまいには、見た目を整える以上の多くのメリットがあります。主なメリットを5つ紹介します。
庭じまいは安全な暮らし、将来の費用負担を防ぐためには有効な方法です。
管理の手間を減らして暮らしを快適にする
庭じまいの大きなメリットの一つは、庭の管理の手間を大幅に減らせることです。
高齢になると庭木の剪定や芝生の手入れ、雑草の除草作業が重労働になりがちです。弊社で「庭に関する悩み」のアンケートをとったところ、1位は「庭木・草の手入れが大変」でした。
手入れを放置すると、景観が悪化するだけでなく、枝葉の越境や害虫の発生によって近隣とのトラブルに発展するリスクもあります。
防草シートと砂利を施工すれば、草むしりの作業時間がほぼゼロになり快適な暮らしにつなげることができます。
管理の負担を減らすことは、時間や体力を他の大切な生活に振り分けることにつながり、老後の安心した暮らしのための大きな対策になるのです。
庭じまいは「心の整理」の力になる
庭じまいは、物理的な空間の整理だけでなく「心の整理」にもつながります。
長年手入れしてきた庭木や植栽には思い出が詰まっていることもあるかと思いますが、高齢になり管理できなくなると悩みや負担に変わることがあります。そのような時に庭じまいを行い、スペースを整えることは、暮らしをシンプルにし、精神的な安心感をもたらします。
その結果、「暮らし方そのものが前向きに変化する」効果を期待できます。
庭じまいは単なる工事ではなく、家族の生活を再設計し、これからの人生を安心して歩むための大切なステップなのです。
近隣トラブルや害虫被害を予防する
庭じまいは、近隣トラブルや害虫被害の予防につながります。
庭木や植栽を放置すると枝葉が隣家の敷地に越境し、日照や落ち葉で迷惑をかけるケースがあります。
また、雑草が繁茂すると蚊や害虫の発生源となり、家族の健康や周辺環境にも悪影響を及ぼします。
害虫被害として、シロアリの被害が挙げられます。シロアリは放置すると家が傷んでしまうため、庭じまいによってシロアリが住みづらい環境を作ることが重要です。
詳しくはこちらで紹介しています。
将来的な費用・管理負担を軽減する
庭じまいを行うことで、将来的に発生する費用や管理の負担を軽減できます。
高齢になると剪定や除草などの手入れが難しくなり、業者へ依頼する回数が増え、費用も積み重なります。
例えば、高木の伐採を後回しにすると、重機を使った大規模な工事が必要となり、高額になってしまう場合があるのです。
庭じまいは一時的に費用がかかっても、長期的には大幅なコスト削減につながり、老後の安心した暮らしを支える有効な方法です。
物件売却時にプラス評価される可能性がある
庭じまいは、物件売却時にもプラス評価につながる可能性があります。
庭が荒れたままでは「手入れが大変そう」という印象を与え、買い手が敬遠する原因になりかねません。
逆に、庭木の伐採や庭石の撤去を行い、人工芝やタイルで整備された空間は「管理しやすい家」として不動産業者や買い手からの印象が良くなります。
印象がよくなると査定額が上がったり、早く引き取り手が見つかったりする可能性が高くなるため「なるべく高く、早く売りたい」とお考えの方にはおすすめの方法です。
多くのメリットがある庭じまいですが、近いうちに売却を考えているのであれば、「そのままの状態で売却」できる業者に売却した方が、手間をかけずにスムーズに売却できます。
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庭じまいの主な工程5ステップ
庭じまいは、単なる「庭の掃除」ではありません。段階を踏んで計画的に進めることが重要です。
庭じまいのステップや費用を把握して「どのように庭じまいを進めるか」計画を立ててから動きましょう。
庭木の剪定・伐採・抜根
庭じまいの第一歩は、庭木の剪定や伐採、そして根から取り除く抜根作業です。
放置された高木や植木は枝葉が隣家に伸びて景観や安全性を損なうことがあり、早めの対策が必要です。
剪定は軽度の整備で済みますが、伐採や抜根は重機を使用する場合もあり、庭木のサイズや作業内容によって費用は幅広く変動します。
抜根をきちんと行えば、再び雑草や不要な樹木が発生するリスクを防げるため、庭じまいの基礎となる重要な工程といえるでしょう。
雑草の除去と防草対策
庭木を整理した後に必要なのが、雑草の除去と防草対策です。
草取りを一時的に行うだけではすぐに雑草が再発生してしまうため、防草シートや砂利を敷いて長期的な対策を講じることが推奨されます。
防草対策を徹底することで害虫の発生も抑えられ、快適な暮らしを実現できます。
庭じまいにおいて雑草処理は「見た目」だけでなく、安全で安心できる生活環境を守るために欠かせないステップなのです。
庭石や灯篭の撤去処分
庭じまいでは、庭石や灯籠の撤去処分も大きな工程のひとつです。これらは和風庭園の象徴的な存在ですが、重量があるため自力での移動や処分は困難です。
庭石や灯籠の撤去・解体費用はサイズにより異なります。
庭石や灯籠は景観的な価値がある一方で、高齢になると管理が難しく、掃除や草取りの妨げにもなります。
庭池や不要設備の解体
庭池や古い設備の解体も庭じまいの重要な作業です。
庭池は水質管理や掃除に大きな手間がかかり、放置すれば蚊など害虫の発生源となるリスクがあります。さらに、老朽化したウッドデッキやブロック塀、花壇の枠なども安全性の面から撤去や修繕が必要です。
池の解体にかかる費用の目安は、以下の通りです。
| 工程 | 費用 |
|---|---|
| 池の取り壊し | 1万5,000～3万円/m² |
| 池の埋め戻し（埋め戻し土の費用を含む） | 2,000～5,000円/m³ |
庭じまいで不要設備を解体することは、景観を改善するだけでなく、家族の安心と安全を守るための大切な工程なのです。
不用品の整理と廃棄
庭じまいの最終段階として、不用品の整理と廃棄があります。
庭には意外と多くの不要物が残されており、古い植木鉢、壊れたガーデン家具、ブロック材やレンガなどが処分対象になります。そのままにしておくと景観を損ねるだけでなく、雑草や害虫の発生源になることもあります。
業者に依頼する場合は、木材や庭石と合わせて引き取りできればスムーズに進められるでしょう。自分で行う場合は、自治体のルールに沿って処分します。
不用品の撤去は、庭じまいを「完成」させるために欠かせない作業であり、空間を快適に再生するための仕上げといえるでしょう。
庭じまいの5ステップを紹介しましたが、将来的に手放すのであれば「そのまま家や土地を買取する」業者に売却を依頼すると、庭じまいの手間なく手放すことができます。
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庭じまい後の土地活用に迷った場合は売却がおすすめ
庭じまいを終えた後、土地活用に悩む方は少なくありません。
結論から言えば、管理が難しい場合や収益化の見込みがない場合は「売却」の検討がおすすめです。
庭じまいは管理の手間を省けるようになりますが、土地を持ち続けていることで固定資産税がかかり続けてしまいます。
将来的に家族や親族が住む予定がない場合は、土地や庭を早めに売却したほうが手元に残る資産が多くなる可能性があります。
放置された庭のままではリスクが増えるおそれがある
庭じまいをした後でも、ある程度の管理は求められます。
たとえば、庭にコンクリートを敷いて草木を減らした後に必要な管理は以下の通りです。
- 定期的な掃除
- コンクリートのひび割れの対処
庭じまいをしても「今後は全く何もしなくてもいい」状態にはなりません。その後の庭の管理を行えるかを考え、活用プランを考えましょう。
収益化できない・管理困難な場合は「売却」も視野に入れる
庭じまいした後の土地は、立地や広さによっては収益を得られる可能性があります。
たとえば、駐車場にしたり、他の人に貸し出して賃料を得る方法です。
しかし、それらには施工費用やメンテナンスの手間がかかり、立地によっては収益化につながらないケースもあります。
収益が見込めない、管理が難しい場合は「庭や家ごと売却する」方法がおすすめです。
そのままの状態で買取りする業者であれば庭じまいをせずに売却できる
庭を「そのままの状態で買取する」業者に売却すると、そもそも庭じまいの手間や費用をかけずに売却できます。
庭じまいにかかる費用は規模や設置物によって異なりますが、重機を使うような大掛かりなものは多額の費用がかかるおそれがあります。
「現状買取」をしてくれる不動産業者に依頼すると、売却後に業者が庭じまいの撤去を行ってくれます。
庭じまいに伴う作業内容や予算の心配をせずに済むため、終活や老後の暮らしを考える上でも安心です。
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売却を考えている家・土地は庭じまいをする前にアルバリンクへ相談
弊社「株式会社Alba Link（アルバリンク）」は、庭石や家の家具のような、残置物がある物件を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
そのままの状態で売却できるため、庭じまいや家じまいの手間を考える必要がありません。
司法書士や弁護士と提携しているため、複雑な相続手続きと家の処分をまとめて行えます。
全国の住宅に関する買取実績を紹介します。
- 岩手県北上市：築年数31.2年の共有持分戸建
- 静岡県熱海市：築年数50.1年の再建築不可戸建
- 島根県出雲市：築年数39.9年の空き家戸建
将来的には庭付きの家を手放したいが、庭じまいをするべきか迷っている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
弊社スタッフが、あなたのお悩みを解決できるよう、全力でサポートさせていただきます。
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アルバリンクついて詳しく知りたい方は、アルバリンクの評判で口コミや評判・買取実績などについて詳しく説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ
老朽化した庭をそのまま放置しておくと、雑草の繁茂や害虫被害、近隣とのトラブルといった問題が発生しやすくなります。
「庭じまい」は、こうした不安や管理の負担を解消し、今後の生活をより快適にするための有効な手段です。
心の整理にもつながり、物件売却時の評価にもプラスに働く可能性があります。
ただし、庭じまいには伐採・整地・廃棄などの工程があり、費用も状態や坪数によって大きく異なります。とくに広い庭や庭石・池がある場合は高額になることもあるため、慎重な計画が必要です。
リスクを避けたい場合には、庭じまいをせずに物件そのものを売却するという選択肢も有効です。
その際は、専門の買取業者に依頼することで、現状のままでもスムーズな売却が可能になります。
弊社アルバリンクは「家や土地に家具や残置物があっても、そのまま買取」を行なっている買取専門業者です。
庭の管理や将来の不安を感じている方は、庭じまいを検討する前に、ぜひアルバリンクへご相談ください。
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