古い物件に住んでいる人に聞いた平均築年数は35.4年

築20年以上の物件に住んでいる497人に「住んでいる物件の築年数」を聞いたところ、平均は35.4年。
ボリュームゾーンは「25年超30年以下(27.4%)」でした。
築50年以上の家に住んでいる人も7.0%いて、これらの人達が平均築年数を押し上げています。
なお、実家や持ち家が古かったという人もいましたが、全体的には借りていた賃貸物件が古かったという声が多くなっています。
古い物件の魅力1位は「安く住める」

「古い物件の魅力」を聞いたところ、ダントツは「安く住める(58.1%)」で、6割近くの人から回答を得ました。
2位「間取りが広い(37.2%)」、3位「雰囲気がいい(23.7%)」と答えた人も多くなっています。
コスト面での魅力を挙げた人が圧倒的に多くなっています。
広い、立地がいいという回答の場合も、「安い家賃で広い部屋に住める」「立地がいいのに安い」と、コスト面でのメリットと組み合わせて回答した人が多くいました。
また、「古いからこその落ち着いた雰囲気や和室」など、古い物件ならではの居心地も、魅力として評価されています。
1位 安く住める
- 間取りや住居設備を考慮したときに、家賃が割安になっていることが多い(30代 男性)
- 中古だと固定資産税もお安くなるので、新築よりはいいかなと思いました(40代 女性)
- 家賃が周辺の新築物件よりかなり安くて、生活費を抑えられたのが助かりました(50代以上 女性)
1位は「安く住める」でした。
古い物件に魅力を感じる理由としてまず大きいのは、家賃・購入価格・固定資産税といった住居費を抑えられることです。
築年数の古い物件は、リフォーム済であっても、売り出し価格や家賃が低く設定されることも多いからですね。
築年数が経っていると、周辺の新築物件と比べて割安になるケースが多く、同じ広さや設備、立地でも、より手頃な価格で暮らせます。
経済的な余裕は生活全体のゆとりにつながるため、「お金がなかったので助かった」「浮いた分をリフォームに回せた」などの体験談も寄せられました。
2位 間取りが広い
- 同じ間取りのような建物でも、今と昔では昔のほうが、ひと部屋が広いです(20代 女性)
- 間取りが広い。ワンフロアで大人5人にそれぞれ部屋がある(30代 女性)
- 部屋数が多いため、ゆとりがあり、家族が増えても大丈夫なことです(50代以上 男性)
「間取りが広い」が2位でした。
家が広いとゆったりとした気分で過ごしやすくなりますし、自分の部屋をもてるとプライバシーも確保できます。
「古い家は部屋数が多い」「一部屋あたりの面積が広めに取られている」と感じている人も多くなりました。
間取りや部屋の広さは物件によるので、古い家は必ず広いわけではありません。
ただ、古い物件は家賃や購入価格が低くなるため、同じ価格でより広い家に住みやすくなるのはメリットです。
3位 雰囲気がいい
- 今の洋風建築にない様式。縁側に差し込む優しい光が素敵(30代 女性)
- 内装がレトロで、味がある。自分が子どものころに住んでいた家のようで、懐かしい(40代 女性)
- 木材が良い感じにオールド感を出している(50代以上 男性)
3位は「雰囲気がいい」です。
古い物件ならではの建材の質感や建具のデザインなどに、レトロな魅力を感じる人も多いとわかります。
古さが新築にはない味わいとなって、落ち着ける雰囲気や懐かしさにつながるのですね。
また「部屋自体が階段状になっている特徴的な間取り」「ドアや窓のデザインなどが個性的で唯一無二」など、家を建てた人のこだわりが感じられるような造りに魅力を感じる人も。
中古・古いからこそ醸し出せる画一的ではない面白さが、古い物件の魅力になっています。
4位 リフォーム済できれい
- リフォームや設備の刷新が行われていることも多いので、設備自体は快適(30代 男性)
- 昔の建物にしては、リフォームしていてきれい(40代 女性)
- 中古物件なので、内装や設備がリニューアルされており、快適(50代以上 男性)
「リフォーム済できれい」が4位となりました。
古い物件の場合には、買い手や入居者をつけるために、水回りや壁紙をリフォームしているケースも少なくありません。
水回りをはじめとする設備が刷新されていることで、日常的によく使う部分において、築年数のデメリットを感じにくくなります。
外観は古いけど中の設備は新しい物件も多いため、リフォーム履歴を魅力として捕らえている人も多くなりました。
また賃貸の場合、設備に経年劣化による不具合が出てくれば、オーナー負担で交換や修理するのが一般的です。
5位 立地がいい
- 立地がいいことも多い。スーパーが近くにあって良かった(20代 女性)
- 立地や日当たりがいい(40代 女性)
- まず立地が優れていたのは大きな魅力。バブル期以前に建てられたため家賃は高くなかったが、駅近や商店街周辺など街の中心に近かった(40代 男性)
「立地がいい」が5位に入りました。
都市開発が進む前の良い場所に建てられ、そのまま残っている古い物件もあります。
例えば「駅近」「商店街など商業施設のそば」などですね。
新築や築浅であれば高くなってしまう生活利便性の高いエリアでも、築年数が経っていることで安くなり、入居のハードルは下がります。
少ない住居費で便利な家に住めるのが、メリットだと考えられています。
6位 和室がある
- 和室。イグサの香りに癒された(30代 女性)
- 畳の部屋がある。新しい物件は全室フローリングが多い(40代 女性)
- 和室があって落ち着く(50代以上 男性)
6位は「和室がある」でした。
新築物件では、フローリング中心の間取りが一般的です。
一方古い物件だと、「全室和室」あるいは「和室がある」というケースも多くなっています。
和室は手入れが面倒という声もありますが、和室独特の香りや落ち着ける空間、好きなときに寝転べる快適さを評価している人も多くなりました。
和室・畳が好きという人にとっては、大きな魅力です。
7位 造りが頑丈
- かなり頑丈に作られていて、リフォームのとき、大工さんに褒められた。長く住んでいるが、ガタが来ない(20代 女性)
- 地震に耐えた物件なので、耐震性能の説得力がある(30代 女性)
- 平成2年の消費税値上前に建築請負契約した物件だったので、建築資材の質が良く手抜き工事もなく、築15年目の大規模修繕でも壁のゆがみがなかった。コンクリートの劣化やひび割れもごくわずかで工事費が予算内で収まり、建物本体がしっかりしているようです(50代以上 男性)
「造りが頑丈」が7位です。
古い物件の中には、上質な建材を贅沢に使い、丁寧な施工で頑丈に建てられたものもあります。
リフォームや点検の際第三者から評価を受け、我が家の頑丈さに自信を深めた人もいました。
定期的なチェックは必要ですが、そもそもの造りが頑丈だと、メンテナンスにかかるコストや手間も少なくなります。
古い物件で意外と気にならなかった点は「内装の古さ」

「古い物件で意外と気にならなかった点は?」という問いに対して最も多かった回答は「内装の古さ(23.1%)」で、僅差の2位は「住宅設備の古さ(22.9%)」でした。
古さは感じるけれど、暮らしの質を大きく損なうほどではないという要素や、リフォームで改善できる要素が多くランクインしました。
例えば内装や外観の古さは気になるものの、住んでみれば慣れてしまって気にならなくなることもあります。
また「断熱性の低さ」「間取りの古さ」「和室がある」などは、住まい方を工夫することでカバーしやすい内容。
さらに内外装や住宅設備はリフォームで改善可能な要素であり、変えてしまうことも可能です。
1位 内装の古さ
- 傷跡などはあったが、壁紙を貼るなど対応して気にならなくなった(20代 女性)
- 既にあちこち汚れているので、多少汚れても気にならないこと(30代 女性)
- 室内の汚れはある程度覚悟していたが、内装がしっかりリフォームされていて、意外ときれいだった(50代以上 男性)
1位は「内装の古さ」でした。
リフォームされていない古い物件を内見・内覧した際には、多くの人は「汚い」「古臭い」という印象を抱くと予想されます。
汚れが目立っていたり前住人の生活感が色濃く残っていたりすると、心理的なハードルを感じることも。
しかし実際に住んでみると、現実的な不便にはつながらないため、気にならなくなったという人も多くなりました。
具体的には「汚れているところは家具で隠せばいい」などの回答が寄せられています。
また、最初から汚れているなら自分が汚しても気にならないと捉えた人もいます。
見学したときには汚れていたものの、入居までにリフォームされていたという体験談も多くありました。
2位 住宅設備の古さ
- 古い物件はどうしても水回りに不安を感じてしまっていましたが、リフォームされている水回りは、古さを気にせず使えました(30代 女性)
- お風呂です。バランス釜は嫌でしたが、結局はシャワーしか入らないので気にならなくなりました(40代 男性)
- 以前は「最新設備のついた家がいい!」と思っていたのですが、古くてベーシックな設備でもまったく問題なく快適に生活できた。バスルームなどは、普通が一番掃除も楽でした(50代以上 女性)
「住宅設備の古さ」が2位でした。
古い家では、キッチンやお風呂といった住宅設備が古いことも多くなっています。
そのため「古いと使い勝手が悪いのでは」「故障しやすいのでは」という不安をもった人も多くなりました。
しかし見学から入居までの間に、水回りがリフォームされていることもあります。
さらに「最新設備ではなくても問題なく使えた」「古い設備だけど、大して使わなかったのでOK」という声も。
最初は、最新設備がいい、新しいほうが安心と思っていても、実用性さえ満たされていれば不安は薄れていくとわかりました。
3位 断熱性の低さ
- 冬は寒そうだと思っていましたが、実際に住んでみると日当たりが良く、思っていたよりも暖かく快適でした(20代 女性)
- 間取りの広さや断熱性能から「冬が寒い」「暖房費が高くなる」と思っていたが、実際に住んでみると、暖房をつければすぐに暖まり、暖房費も予想よりも安く済んだ(30代 男性)
- 昔の家は断熱材などを使用していなかったので寒いかなと思っていましたが、意外と暖房器具があれば普通に過ごせるものだと知りました(40代 女性)
3位は「断熱性の低さ」です。
古い物件には「断熱性が低く、冬が寒そう」「光熱費がかさみそう」といったイメージがあります。
とくに伝統的な日本家屋だと、夏を過ごしやすくするために開口部が広く取られていて、壁に断熱材が入っていないことも多いからです。
しかし実際には、日当たりが良かったり暖房の効きが良かったりして、大きな不具合は感じなかった人も多くなりました。
こたつや断熱シートなどを駆使して乗り切れたという声もあり、住まい方の工夫で多少の寒さは乗り切れるとわかります。
4位 防音性の低さ
- 壁が薄くて声も響きやすいと思っていたが、意外と築年数の浅い物件と変わらなかった(30代 女性)
- 防音や耐震性が気になっていたが、鉄骨コンクリートだったためか、あまり気にならない(30代 女性)
- 壁が薄いので騒音問題があるかと思ったが、田舎なので大丈夫だった(40代 男性)
「防音性の低さ」が4位となりました。
「古い家=壁が薄い」という先入観をもつ人もいるため、古い家では防音性の低さが心配されることも少なくありません。
しかし実際に住んでみると、大きな問題にはならなかったと感じた人も多数。
例えば構造が鉄骨コンクリートだと、一般的には木造に比べて騒音リスクは低くなります。
「築浅物件と比べても大きな差を感じない」という意見もあり、必ずしも古さが防音性能の低さに直結しないことが浮き彫りになりました。
5位 外観の古さ
- 外観。定期的に修繕してくれるから(30代 男性)
- 外観が地味でおしゃれではないと思っていましたが、長く住んでいると目が慣れて気にならなくなりました(30代 女性)
- 外観が古いので、最初は友人などからどう見られるか気になりました。しかし花壇をきれいにしたり、アンティークな飾り付けなどで、逆に古さがおしゃれにも見えて気に入っています(50代以上 男性)
「外観の古さ」が5位に入りました。
外観の古さは最初に目に入るものなので、「みすぼらしく見えないか」「周囲からどう思われるか」といった心配を生みます。
しかし実際には、住んでみると慣れたり、古さを活かして玄関アプローチをコーディネートするよう工夫したりして、気にならなくなる人もいました。
賃貸物件であればオーナーや管理会社による外壁塗装など定期的な修繕も入るため、思っていたほど印象が悪くならないケースも。
外観は心理面に影響しますが、家に入ってしまえば見えず、実際の生活にはあまり影響しないため、慣れれば気にならないという結果につながりやすいと考えられます。
6位 間取りの古さ
- 仕切りがいくつもあるので、家事動線が悪いと思っていたが、使い方を工夫すればそうでもなかった(20代 女性)
- 2階に廊下がないことがデメリットだと思ったけど、愛犬が楽しく走り回れるのでそうでもなかった(30代 女性)
- リビングとキッチンの空間が、隣り合っているのに仕切りでわけられているところ。狭く感じるが、「ご飯を食べるときはキッチン」「遊ぶときはリビング」と子どもたちも切り替えられる点は良かった(40代 女性)
6位は「間取りの古さ」でした。
古い家は、間取りも古いことが多いです。
例えば「キッチンとリビングとダイニングが別々」「和室の続き間」などですね。
そのため現代的な洋風建築の間取りに慣れている人だと、動線が悪そう、使いづらそうといった不安をもちます。
しかし実際に暮らしてみると、「仕切りの多さが逆に便利」「広い続き間で遊べる」といったメリットが発見されることも。
古い間取りだけど住みやすくなるよう工夫したり、古い間取りを活かして住まうことで、古い物件の良さを感じている人も多くなりました。
7位 和室がある
- リビングのすぐ横が和室で、ちょっと古いイメージがありました。しかし実際に住んでみると、疲れたときにゴロゴロしたり、子どもと室内遊びをしたりするときに便利だなと感じました(30代 女性)
- フローリングがいいと思っていましたが、住んでみたら和室もいいと思った(40代 女性)
- 和室は当初嫌でしたが、住んでみると落ち着くので良かった(50代以上 男性)
「和室がある」が7位です。
「古臭い」「フローリングのほうがメンテナンスが楽」というイメージから敬遠されがちな和室。
しかし実際にフローリング派だった人でも、和室のある古い家で暮らしてみると、便利さや雰囲気の良さを実感していました。
例えば「畳の上で気軽にごろんとできる」「子どもの遊び場になる」など、和室は便利に使えます。
和室の落ち着いた雰囲気が心を癒してくれることも多く、和室のある家に住んでから、好印象に変わった例も見られます。
まとめ
古い物件には安さという大きなメリットがあります。
「立地のわりに安い」「広いわりに安い」という声も多かったので、安さのほかに付加価値があると、メリットが増えるので魅力を感じやすくなると予想できます。
はじめは古さを気にする人も多いですが、リフォームや住む人の工夫などによって意外と問題にならないことも多いです。
古い物件にも、築年数でのデメリットをカバーできるだけの価値があり、アプローチする層や工夫次第では魅力を感じてもらえることがわかります。







