空き家の管理が必要な理由とは?放置による4つのリスク
空き家を放置することで起こるリスクは以下の4つです。
- 老朽化が進みやすくなる
- 不審者や空き巣に狙われる危険性
- 近隣住民とのトラブルの原因になる
- 資産価値の低下を招く
以下で詳しく解説します。
老朽化が進みやすくなる
空き家は人が住んでいないため、定期的なメンテナンスが行われず、老朽化が進むリスクがあります。
人が住んでいるときは日常的に行っていた換気や掃除が行われないことで、室内に湿気がこもるため、カビや木材の腐食を引き起こします。
また、屋根や外壁の劣化に気づかず、ひび割れなどが放置されることで、建物の耐久性が低下します。
特に雨漏りや腐食、シロアリなどによる被害は、空き家を放置しておくことで急速に広がり、修繕費が高額になる場合があります。
日本住宅総合センターの試算によると、空き家のシロアリ・ネズミの駆除損害額は約24万円となっています。
定期的な点検と早期の対応が老朽化を防ぎ、家の寿命を延ばすことができます。
不審者や空き巣に狙われる危険性
空き家はその無人状態から、不審者や空き巣犯に狙われやすくなります。
特に目立つことなく放置されている空き家は、犯罪者にとって格好のターゲットとなるからです。
破損した窓や壊れたドアが放置されている場合、侵入が容易になり、空き巣被害に遭うリスクが高くなります。
地方の空き家の金品を狙った窃盗事件が増えている。特に東北や中部、九州の一部で被害が顕著で、全国の昨年の被害総額は11億円を超えた。前年から3億円以上も増加しており、警察当局は防犯対策の徹底を呼びかけている。
引用元:読売新聞オンライン
また、空き家の中で不法占拠が行われるなど、犯罪に利用される可能性もあり、その場合はさらなる治安の悪化を招きます。
判決などでは、男は昨年5月、元暴力団幹部(74)らと共謀し、松山市内の空き家で覚醒剤約100グラムを製造した。
引用元:読売新聞オンライン
空き家を定期的に管理しない場合、知らぬ間に犯罪に巻き込まれる可能性があるのです。
近隣住民とのトラブルの原因になる
空き家を放置することで、近隣住民との関係が悪化する原因となります。
人が住まなくなることにより、庭木の剪定や雑草の除去が日常的にされなくなってしまいます。
その結果、樹木の枝が隣の敷地に入ってしまったり、植物が繁殖したりするなどが原因で、近隣住民の生活に影響を与えてしまうかもしれません。
これにより、住民間で不満が高まり、場合によっては法的措置に発展することもあります。
また、空き家にゴミが不法に投棄されることも問題です。
空き家周辺がゴミの集積場と化すと、衛生的な問題が発生し、害虫や動物の問題も引き起こしかねません。
このような状況は近隣住民にとって非常に不快であり、早期に対処しないと住民同士の信頼関係が崩れる恐れがあります。
さらには、空き家の外観が悪化すると、周囲の景観にも悪影響を及ぼし、地域全体のイメージが損なわれることにもつながります。
こうした近隣トラブルを回避するためにも、空き家は適切な管理が必要です。
しかし、定期的に空き家を管理するのは大変だと思いませんか?
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資産価値の低下を招く
空き家を放置すると、資産価値が低下するリスクが高まります。
まず、物件の外観が劣化し、ペイントが剥がれたり、屋根や窓が破損したりすることで、売却を検討する際に購入希望者が減少する可能性が出てきます。
また、外壁にカビや藻が生え、衛生的な問題を引き起こすと、物件の魅力が大きく損なわれます。
購入者は、修繕に多大な費用がかかることを懸念し、結果的に購入を避けることが多いため、売却が難しくなります。
さらに、空き家周辺の環境悪化が地域全体に影響を及ぼし、地域の不動産価値が下がることもあります。
空き家が放置されていることで、周辺の住宅地の魅力が低下し、地域全体のイメージが悪くなるのです。
その結果、他の住宅の価値も下がり、最終的には所有者の資産全体の価値が下がることになります。
空き家の管理にかかる年間費用の相場
空き家の管理には多くのコストが発生します。
放置しておくと老朽化やトラブルのリスクが高まり、修繕や清掃の費用も増えてしまいます。
ここでは、空き家の管理にかかる年間費用の相場について、具体的にどのような費用が発生するのかを解説します。
空き家の管理にかかる費用は下記の通りです。
- 固定資産税・都市計画税の負担
- 光熱費・水道代などの維持費
- 定期的な清掃や修繕費
管理費用を把握し、適切に計画することで、無駄な出費を防ぎましょう。
固定資産税・都市計画税の負担
空き家を所有していると、固定資産税と都市計画税が毎年発生します。
固定資産税は、空き家及びその敷地となる土地に課される税金です。
都市計画税は、都市の開発や整備を推進するために課せられる税金です。
特に、市街化区域に所在する建物が対象となります。
例えば、小規模宅用地(面積が200㎡以下の部分)の固定資産税と都市計画税は、以下の計算式で求めることができます。
建物の固定資産税=固定資産税評価額×1.4%
土地(小規模宅用地)の固定資産税=固定資産税評価額×1.4%×1/6
都市計画税の計算方法
建物の都市計画税=都市計画税評価額×0.3% ※
土地(小規模宅用地)の都市計画税=都市計画税評価額×0.3%×1/3
※都市計画税率:上限が0.3%で、0.3%未満の自治体もあり
参照元:東京都
仮に、評価額が700万円の空き家と、固定資産税の評価額が1,200万円、都市計画税の評価額が900万円の土地があるとします。
その場合、固定資産税は下記の通りです。
- 建物:700万円×1.4%=98,000円
- 土地:1,200万円×1.4%×1/6=28,000円
- 合計:126,000円
都市計画税は下記の通りです。
- 建物:700万円×0.3%=21,000円
- 土地:1,200万円×0.3%×1/3=12,000円
- 合計:33,000円
空き家は所有し続ける限り、毎年こうした税金の支払いが発生します。
光熱費・水道代などの維持費
空き家で電力を使用していない場合でも、一般的に電気料金は発生します。
大手電力会社では、契約ごとに基本料金や最低料金が設定されており、実際に電気を使っていなくても、これらの料金を支払わなければなりません。
参照元:TEPCO
各地域の電力会社によって料金体系や呼称は異なりますが、いずれの場合でも一定の基本料金が請求されることが一般的です。
さらに、空き家にセンサー付き照明やセキュリティシステム、また給湯器の凍結防止装置が設置されている場合、それらの設備が動作している限り、少なからず電気を消費します。
そのため、たとえ使用していない状態でも、設備が稼働することで電力消費が生じ、電気料金が発生することになります。
また、水道についても、使用していなくても基本料金が発生します。
参照元:野々市市
これに加えて、浄化槽を設置している場合には、その維持管理のための定期的なメンテナンス費用もかかります。
費用の相場は、水道料金は月におおよそ1,000円〜15,000円程度となり、使用量や地域によって異なります。
一方、電気料金は月々数百円〜2,000円程度が一般的です。
空き家を管理する際は、こうした料金の発生を考慮し、必要に応じて解約や設備の確認を行うことが大切です。
定期的な清掃や修繕費
空き家を長期間放置しておくと、汚れやカビが発生し、建物の劣化が進んでしまいます。
そのため、定期的な清掃や修繕は空き家の管理において非常に重要です。
例えば、業者に清掃などを依頼する場合、依頼する毎に10,000〜50,000円かかるとされています。
清掃の内容には、庭木の手入れや草むしり、外観の清掃、室内の換気などが含まれます。
また、定期的に雨漏りやシロアリなどの点検を実施し、必要に応じて修繕を行うことが求められます。
定期的な点検と早期の対応が、最終的な修繕費用の削減につながります。
しかし、人の住まない空き家のために、こうした清掃費用を支払うのはもったいないと感じませんか?
そうお考えの方は、空き家の売却がおすすめです。
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空き家の管理を自分で行う方法4選
空き家を自分で管理することは、手間がかかりますが、しっかりとした方法を取れば、管理費用を抑えつつ、トラブルを防ぐことができます。
ここでは、空き家の管理に必要な作業と、その実施方法について紹介します。
空き家の管理を自分で行う方法は下記の4つです。
- 定期的な換気と清掃を行う
- 庭や敷地内の雑草や樹木を管理する
- 郵便物の確認と不審者対策
- 害虫・害獣対策を実施する
自分でできる範囲で管理を行い、空き家を安全で快適な状態に保ちましょう。
定期的な換気と清掃を行う
空き家の管理で最も重要なのは、定期的な換気と清掃です。
長期間無人の状態で放置すると、建物内は湿気がこもり、カビや臭いが発生しやすくなります。
最低でも月に1回は換気を行い、室内の空気を入れ替えることをおすすめします。
また、室内の清掃を行うことで、ホコリやゴミが積もるのを防ぎ、害虫の発生を抑えることができます。
さらに、窓を開けて湿気を逃がすことで、カビ防止にもつながります。
これにより、空き家を快適な状態に保ち、後々の修繕費用を抑えることが可能です。
換気や清掃を定期的に実施し、報告書を残しておくと、管理の証明にもなり、万が一のトラブルにも対応しやすくなります。
庭や敷地内の雑草や樹木を管理する
庭や敷地内の雑草や樹木も空き家管理には欠かせません。
前述の通り、雑草は放置しておくと、どんどん広がり、近隣住民とのトラブルの原因になります。
また、樹木の成長も制御しないと、建物や塀に悪影響を与えることがあります。
庭木の手入れや草むしりを定期的に行い、敷地内の整備をしましょう。
草木の管理は見た目にも大切ですが、害虫や不法投棄を防ぐためにも必要です。
適切に維持しておくことで、物件の価値を守り、近隣住民からの信頼を得ることができます。
しかし、定期的にこうした空き家の雑草対策を行うのは、大変だと感じませんか?
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郵便物の確認と不審者対策
前述の通り、空き家に届く郵便物の放置は、不審者や空き巣に狙われるリスクを高める原因となります。
定期的にポストをチェックし、届いた郵便物は転送したり、不要なものを処分することが重要です。
さらに、不審者対策として、外部にセキュリティカメラを設置する、または巡回サービスを依頼する方法もあります。
物件に訪問し、必要に応じて点検や写真撮影を行い、問題があれば早急に対応することで、リスクを最小限に抑えられます。
郵便物の管理や不審者対策は、空き家の安全性を高め、所有者としての責任を果たすために不可欠な作業です。
害虫・害獣対策を実施する
前述の通り、空き家における害虫や害獣の侵入は、放置しておくと建物や周辺環境に大きな影響を与える可能性があります。
シロアリやネズミ、ゴキブリなどの害虫は、建物の劣化を進め、住まいとしての価値を低下させてしまいます。
害虫対策として、定期的な点検と、必要に応じて駆除を行いましょう。
また、害獣対策も重要です。
特にネズミやコウモリは巣を作りやすいので、定期的な点検で穴や隙間を見つけて塞ぐことが必要です。
駆除や防止策を講じることで、空き家の状態を良好に保ち、建物の劣化による修繕費などの不要なコストを防ぐことができます。
空き家の管理が難しい場合の対処法3選
空き家の管理は時間や手間がかかり、体力的にも負担が大きい場合があります。
特に遠方に住んでいる場合や、管理にかけられるリソースが限られている場合には、適切に対応する方法を見つけることが重要です。
ここでは、空き家の管理が難しい場合に検討すべき対処法をご紹介します。
具体的な対処方法は下記の3つです。
- 管理代行業者に依頼する
- 賃貸に出して管理負担を軽減する
- 空き家を売却して負担をなくす
以下で詳しく説明します。
管理代行業者に依頼する
空き家の管理を自分で行うのが難しい場合、管理代行業者に依頼するのが一つの有効な方法です。
以下の作業を業者に依頼した場合、費用は月5,000〜30,000円です。
- 定期的な巡回
- 清掃
- 換気
業者は基本的な管理作業を代行してくれるため、手間を大幅に減らすことができます。
さらに、郵便物の転送や不審者対策、害虫・害獣駆除といった専門的な対応も可能です。
業者によっては、定期的な点検や写真付きの報告書を提供してくれるため、状況をしっかり把握し、安心して管理を任せられます。
また、代行業者の利用は、自分で管理できない場合に安心感を提供し、資産価値を守るためにも効果的です。
ただし、定期的に業者に管理を依頼した場合、前述の通り毎月費用がかかります。
こうした費用も加味した上で、業者利用を検討しましょう。
賃貸に出して管理負担を軽減する
空き家を賃貸物件として活用することで、管理負担を軽減する方法もあります。
賃貸に出すことで、家賃収入を得ると同時に、物件が定期的に使用されるため、換気や清掃、維持管理が自然に行われます。
特に賃貸物件の場合、定期的な点検や修繕も行われやすく、建物の劣化を防ぎやすくなります。
賃貸契約者がいれば、物件の管理が必要な頻度も減り、空き家を放置するリスクを減らすことができます。
ただし、貸し出す前にリフォームや修繕を事前にしておく必要があります。
また、入居者が決まらない可能性もあります。
賃貸に出す際の初期費用や管理費用を踏まえた上で、収益化の手段として活用する方法を検討してみましょう。
空き家を売却して負担をなくす
空き家を売却することで、長期間の管理負担から解放される方法もあります。
売却によって一度にまとまった資金を得ることができ、その後の管理や維持費用の負担もなくなります。
また、空き家の売却は市場での評価に基づいて資産価値を現金化する手段となるため、物件の状態を事前に整えておくことが大切です。
リフォームや修繕を行ってから売却することで、より高い価格で取引できる可能性があります。
売却を検討する際は、不動産業者や専門家に相談し、現地調査や市場の動向を確認した上で、適切な価格設定を行うことをおすすめします。
売却後は管理の手間が完全に解消されるため、時間やコストの節約になります。
弊社アルバリンクは、買取業者では数少ない上場企業で、2023年にTOKYO PRO Market(トウキョウプロマーケット)に上場しております。
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空き家の管理に困っている方は、買取業者に査定を依頼することを検討してみてください。
買取業者は、迅速かつ手間なく物件を買い取ってくれるため、管理負担を解消できます。
まずは査定を依頼してみましょう。
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まとめ
この記事では、空き家の管理が重要な理由とその放置によるリスクについて解説しました。
空き家を適切に管理しないと、老朽化や空き巣の危険、近隣住民とのトラブル、さらには資産価値の低下を招いてしまいます。
管理にかかる費用を把握した上で、自分で管理する方法や専門業者に依頼する選択肢もあります。
空き家を放置せず、早期に適切な対策を講じて、安心した生活を守りましょう。