老後、広すぎる家に住み続ける4つのメリット
老後に家が広すぎる場合でも、そのまま住み続けることで得られるメリットがあります。
代表的なものは、以下の4つです。
それぞれ順番に解説します。
住み慣れた地域で生活できる
広い家に住み続ければ、生活環境を大きく変えずに済みます。
高齢になると環境の変化が、身体的・精神的な負担になりやすいです。
かかりつけの病院や行き慣れたスーパーを利用できるのは安心感があるでしょう。
また、長年暮らしてきた地域ではご近所とのつながりもあり、困ったときに助け合える点も心強いものです。
家族との大切な思い出のある家を残せる
広い一戸建てに住み続けることで、家族との思い出をそのまま残せます。
誕生日会を開いたリビングや、柱に刻んだ身長の記録など、思い出が詰まった家は家族にとってかけがえのない場所です。
将来的に、子どもに引き継ぐという選択も検討できます。
子どもや孫たちが泊まれる
広い家に住み続けることで、子どもや孫が気軽に泊まれるスペースを確保できるのも魅力です。
部屋数が多ければ、年末年始などの帰省時に宿泊先を手配する必要がなく、家族が気兼ねなく集まれます。
マンションや賃貸では難しい「家族が集まれる広さ」は、一戸建てならではの利点です。
住み替えの手間・費用を省ける
そのまま住み続ければ、住み替えに伴う手間や費用をかけずに済みます。
住み替えには、物件探しや売却手続き、引っ越し準備など、多くの作業が発生します。
また、新居の購入費用や入居時の初期費用に加え、売却時の諸費用や引っ越し代など、まとまった出費も必要です。
こうした住み替えにかかる労力や資金を、老後の生活にまわせる点もメリットといえるでしょう。
老後、広すぎる家に住み続ける4つのデメリット
広い家にはメリットがありますが、老後は負担や不便を感じる場面が増えてきます。
ここでは、広すぎる家に住み続けることで生じやすい、4つのデメリットを紹介します。
掃除や管理の負担が大きい
広すぎる家は、日々の掃除や管理が負担になりがちです。
高齢になるとこれまで問題なくこなせていた作業も、体力的に厳しくなります。
使っていない部屋であっても、定期的な換気や掃除は必要です。
庭がある場合は、草刈りや剪定といった手入れも欠かせません。
家が広いほど、こうした手間や負担は大きくなります。
固定資産税や光熱費などのコストが高い
広い家に住み続けると、固定資産税や光熱費の負担が大きく感じられることがあります。
固定資産税は建物や土地の評価額によって決まるため、使っていない部屋が多くても税額が減ることはなく、同じようにかかり続けます。
また、空間が広いほど冷暖房に必要なエネルギー量が増え、光熱費が高くなりがちです。
とくに築年数が経過した家は断熱性が低いことが多く、冷暖房効率が悪いため、さらに光熱費がかさんでしまいます。
収入が限られる高齢世帯では、こうした住居コストが家計の圧迫につながりやすくなります。
老朽化による修繕費がかさむ
築年数が経つほど老朽化が進み、修繕費がかさみます。
一戸建て住宅では、外壁の塗装や屋根の修理、水回りの交換、シロアリ対策など、さまざまなメンテナンスが必要です。
広い家ほど修繕が必要な箇所や使用する材料が増えるため、そのぶん修繕費も高くなります。
弊社が、持ち家に住む人を対象に実施したアンケート調査でも、老後の持ち家に対する不安として「維持管理が大変」が最も多い回答となりました。
とくに「老後の限られた収入の中で修繕費をまかなえるか」を不安視する声が挙がっています。
老朽化して修繕が重なれば数十万円〜数百万円の支出となることもあります。住み続ける以上こうした負担は避けられません。
家の中での移動が負担になる
高齢になると、広すぎる家の中での移動が身体的な負担になることがあります。
足腰が弱ってくると、階段の上り下りをつらく感じることは少なくありません。
間取りによっては、家事動線やトイレまでの動線が悪く、広さがかえって暮らしにくさにつながることもあります。
また、老後はちょっとした段差でも転倒のリスクが高まり、介護や通院のきっかけになることもあるため注意が必要です。
現在の家が老後に無理なく暮らせる環境かどうかは、早めに確認しておきたいところです。
老後に家が広すぎると感じたときの4つの選択肢
老後の住まいは、暮らし方や体力の変化に合わせて見直すことが大切です。
ここでは、老後に「家が広すぎる」と感じたときに検討したい4つの選択肢を紹介します。
そのまま住み続ける
老後に「家が広すぎる」と感じても、そのまま住み続ける選択肢もあります。
住み慣れた地域にとどまり、家族が訪れやすい環境を保つことで、孤独感がやわらぎ、生活に張りが生まれるでしょう。
庭の手入れや掃除が難しくなった場合でも、必要に応じて業者に依頼すれば体力的な負担を減らせます。
住宅ローンを完済しているなら、家賃や返済を気にせず暮らせる点もメリットです。
一方、修繕や維持管理にかかる費用は避けられません。
今後も無理なく安全に暮らせる環境かどうかは、定期的に見直しておくことが大切です。
リフォームして住み続ける
広すぎる家の不便さを、リフォームによって暮らしやすく整える方法もあります。
高齢期に適した住まいに改善するには、バリアフリー化や断熱リフォーム、生活動線の見直しが効果的です。
たとえば、階段に手すりを設置したり、段差をなくしたりすることで、移動中の転倒リスクを減らせます。
使わない部屋を撤去する「減築」によって、家全体をコンパクトにすることも可能です。
老後の生活を見据えたリフォーム費用の目安は以下のとおりです。
- 手すりの設置:1万~20万円
- 段差の解消(床のかさ上げ):8万~20万円
- 内窓の追加:6万~12万円
- 和室→洋室(バリアフリー仕様)への改装:70万~300万円
- トイレ全体の改装:20万円〜100万円
- システムバスの交換:60万円〜150万円
- 減築:800万~2,600万円
参照元:国土交通省
新居への住み替えに比べて費用を抑えられるケースが多いですが、改修内容や建物の状態によっては高額になることもあります。
費用対効果を考え、老後の暮らしに必要なリフォームを検討しましょう。
売却して住み替える
広すぎる家の維持が難しい場合は、コンパクトな住まいへの住み替え(ダウンサイジング)も一つの選択肢です。
今の家を売却して得た資金を、新居の費用や老後の生活費に充てられます。
たとえば、ワンフロアで生活できるマンションや、バリアフリー住宅、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などへ住み替えることで日々の生活が快適になり、安心して暮らせるケースもあります。
また、住み替えは、住む場所を自由に選べる点も魅力です。
弊社が実施したアンケート調査では、「老後に住みたい移住先の条件」として、近隣に商業施設や医療機関があること、交通の便が良いことなど、生活の利便性を重視する回答が上位を占めました。
生活の利便性を基準に住み替えれば、老後の暮らし全体を見直せます。
住み替えを検討する際は「今の家をどのように売却するか」も重要なポイントです。
売却に時間がかかれば、住み替えのスケジュールや資金計画に影響が出るおそれがあります。
とくに、築年数が古い家や条件の良くない家では、一般の不動産仲介では買い手がつかず、売却が長期化することも少なくありません。
そのような場合は、買取業者への相談がおすすめです。
買取業者は物件を再活用するノウハウを持っているため、市場で売れにくい家でも柔軟に対応できるケースが多いです。
なかでもアルバリンクは、自治体と連携しながら全国の空き家問題の解消に取り組む買取業者です。
築古物件や老朽化した家も、現状のままスピーディーに買い取ってきた実績があります。
老後に広すぎる家をどうするかお悩みの方は、アルバリンクへご相談ください。
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住み替えて賃貸に出す
暮らしやすい住環境へ住み替えたあと、元の家を賃貸物件として活用する方法もあります。
家賃収入が得られれば、新居のローン返済や家賃の支払いにも充てられます。
ただし、立地や建物の状態によっては借り手がつかないリスクがあるほか、物件の管理や入居者対応といった手間が発生することに注意が必要です。
管理会社に委託すれば負担は軽減できますが、そのぶん管理費や手数料がかかるため、収益性とのバランスを見極めることが大切です。
賃貸に出す方法やメリット・デメリットをこちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方は併せてご覧ください。

老後に広すぎる家から住み替える3つの注意点
老後に広すぎる家から住み替える場合、事前に確認しておきたいポイントがあります。
ここでは、住み替えで後悔しないために、3つの注意点を解説します。
子どもや兄弟姉妹に相談しておく
老後に住み替えを検討する際は、子どもや兄弟姉妹にあらかじめ相談しておくことが大切です。
「相続しようと思っていたのに、無断で売却された」「思い出の家が勝手に処分された」などと受け取られ、家族間で行き違いが生じることもあります。
誤解や将来的なトラブルを防ぐためにも、事前に話し合いの場を持ち、住み替える目的や理由を共有しましょう。
売却益でローンが完済できるかを確認する
住宅ローンが残っている場合は、家を売却して得られる金額でローンを完済できるか、あらかじめ確認しておきましょう。
売却価格よりローン残高のほうが多い「オーバーローン」の状態では、不足分を自己資金で完済しなければ売却できません。

完済が難しい場合は、残債を新居のローンに組み込む「住み替えローン」の利用や、金融機関と調整しながら進める「任意売却」を検討する必要があります。
老後に無理のない資金計画を立てるためにも、無料査定などを利用して、家の価値とローン残債のバランスを早めに確認しておきましょう。
なお、査定額は不動産会社によって異なります。
とくに、人気のないエリアにある家や老朽化が進んだ家は、一般的な不動産会社では売却が難しく、安い価格を提示されたり、取り扱いを断られたりすることもあるため注意が必要です。
そのようなケースでは、市場で売れにくい物件を専門に扱う不動産買取業者へ依頼することをおすすめします。
弊社「株式会社Alba Link(アルバリンク)」は、日本全国の空き家などの売却しづらい物件を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
築古物件や立地が良くない物件に関しても、活用ノウハウを豊富に持ち合わせているため、適正な金額をつけて買い取れます。
実際に、廃墟化した空き家の買取も過去におこなっており、フジテレビの「イット」をはじめ、多くのメディアに特集されています。

空き家などでお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
弊社スタッフが、あなたのお悩みを解決できるよう、全力でサポートさせていただきます。
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アルバリンクついて詳しく知りたい方は、アルバリンクの評判で口コミや評判・買取実績などについて詳しく説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
住み替え後に必要な資金を把握しておく
老後の住み替えを成功させるには、新居の購入や入居時の費用だけでなく、住み替え後にかかる支出も見越しておくことが大切です。
持ち家の場合は、固定資産税や修繕費が引き続きかかります。
分譲マンションであれば、これらに加えて管理費や修繕積立金などの毎月の支出も必要です。
また、地価が高いエリアや住宅性能が高い住まいへ住み替えると、固定資産税が上がる点も押さえておきましょう。
一方、賃貸の場合は、固定資産税や修繕費の負担はありませんが、家賃を生涯にわたって支払い続ける必要があり、物件によっては更新料が発生します。
退職金や年金を住まいにかけすぎてしまうと、生活費や医療・介護費にまわせる資金が不足するおそれがあります。
老後の暮らし全体を見据え、無理のない資金計画を立てましょう。
老後広すぎる家から住み替えるなら買取という選択肢も
老後に広すぎる家から住み替える際、売却の手間が少なく資金計画を立てやすい「不動産買取」は現実的な選択肢です。

家を購入する人を探す「仲介」では、成約までに平均3か月~6か月かかることが一般的で、家の状態や立地によっては年単位に及ぶこともあります。
また、内見のたびに掃除や立ち会いが必要になり、売却時期や価格は買主との交渉に左右されるため、見通しが立てにくい側面があります。
一方、買取は業者が直接家を購入するため、価格や条件に合意できれば最短1週間〜1か月ほどで現金化が可能です。
売却価格は仲介より低くなる傾向がありますが、築年数が古くても修繕やリフォームをする必要がなく、早く確実に買取金額を手にできるのは大きなメリットです。
まずは、今の家がどのくらいで売却できそうかを確認し、資金計画の目安を立てることから始めてみましょう。
弊社アルバリンクは、日本全国の空き家などの売却しづらい物件を積極的に買い取っている不動産買取業者です。
年間2万件超えの相談実績があり、買取サービスをご利用のお客様からも高く評価していただいています。グーグル口コミ平均4.7(1000件以上/2025年11月時点)
引用元:Googleマップクチコミ
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まとめ
老後に広すぎる家で暮らし続けることには、住み慣れた環境で生活でき、思い出を大切にできるメリットがあります。
一方で、体力や費用面での負担が増す可能性も否めません。
そのため、将来の暮らしに備えて住まいを見直し、広すぎる家からの住み替えを検討することは有効な選択肢です。
検討にあたっては、事前に家族と話し合い、住宅ローンを完済できるか確認したうえで、医療・介護費なども含めた無理のない資金計画を立てることが大切です。
家を売却する際は「買取」を利用すると、買い手を探す手間を省いて短期間で現金化できます。
とくに専門の買取業者へ依頼すれば、築年数が古い家や立地があまり良くないケースでも、適正価格でスムーズな取引が期待できます。
アルバリンクは、市場で売れにくい家を積極的に買い取っている不動産会社です。
老朽化した家や人気のないエリアにある物件の買取実績も豊富にあります。
「広すぎて管理が大変」「住み替えたいけど売れるか不安」という方は、ぜひ一度アルバリンクへご相談ください。
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