【相続放棄を検討した理由ランキング】相続したくない人の本音を318人アンケート調査

相続放棄を検討した理由 アンケート調査

「相続放棄」という手続きについてご存じでしょうか。

言葉通りに相続財産を放棄するための手続きで、一般的には「借金を引き継ぎたくない人がするもの」というイメージがあります。

しかし実際には、借金以外の要因で相続放棄を検討する人も。

今回は相続放棄を検討したことがある318人を対象に、「相続放棄を検討した理由」についてのアンケート調査を実施。

「相続放棄を検討したときの悩み」や「検討した結果、どう決断したか」についても聞いています。

【調査概要】

  • 調査対象:相続放棄を検討したことがある人
  • 調査期間:2026年5月1日~14日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:318人(女性177人/男性141人)
  • 回答者の年代:20代 10.4%/30代 28.9%/40代 30.2%/50代 18.6%/60代以上 11.9%
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相続放棄を検討した理由1位は「負債の相続を避けたい」

相続放棄を検討した理由

「相続放棄を検討した理由」の1位は「負債の相続を避けたい(28.3%)」、2位は「相続後の費用負担が大きい(22.6%)」です。

3位「親族と揉めたくない(14.2%)」、4位「相続したい資産がない(10.7%)」、5位「相続手続きに手間がかかる(10.1%)」が僅差で続きます。

経済的な理由で相続放棄を検討した人が多くなっています。

また「親族と揉めたくない」「被相続人との関係がよくない」など、心理的な抵抗を挙げた人も一定数いました。

1位 負債の相続を避けたい

  • 故人に借金や未払いの負債が多く、相続すると自分の生活に支障が出ると判断したためです。資産よりも負債のほうが明らかに大きい状況でした(30代 女性)
  • 預貯金などのプラス資産よりも、借入金や未払い金といったマイナスの負債が多そうだとわかったためです。消費者金融からの借入や保証人になっていた可能性もあり、全体像が把握しきれない状態でした。相続すると自分自身の生活にも影響が出ると感じ、リスク回避のために相続放棄を真剣に検討しました(30代 男性)
  • 親が残した財産よりも負債のほうが多い可能性があって、リスクが大きいと感じたからです(50代 女性)

1位は「負債の相続を避けたい」でした。

相続ではプラスの資産だけではなく、借金などマイナスの資産も引き継ぐことになります。

そのため「被相続人に借金があるとわかっている場合」や「借金がありそうだと疑われる場合」などには、相続放棄を検討する人が多いとわかりました。

マイナスの資産を相続してしまったら、自分に経済的な負担がかかるからですね。

「明らかにマイナスが大きい」とはわからない場合でも、正確な資産状況を把握できないケースでは、将来的にどの程度の支払い義務が発生するのかわからず、大きな心理的負担となってしまいます。

防衛策として、相続放棄が検討されていました。

2位 相続後の費用負担が大きい

  • 山間部の土地があり、固定資産税の支払いに加えて、無視できない管理負担が発生するため(40代 男性)
  • 家屋や田畑の面積が広く、相続後に固定資産税などの維持管理費用を払い続けられるか不安で、放棄を検討しました(60代以上 女性)

2位は「相続後の費用負担が大きい」でした。

相続財産に建物や土地などの不動産が含まれる場合に、この理由を挙げた人が多くなっています。

不動産を相続する場合には、「実家や田畑などの不動産を所有すること自体が、負担になる」と感じる人は少なくありません。

例えば、地方の空き家や山林などは、活用予定がない一方で、固定資産税や修繕費・維持費がかかります。

「使わない不動産にお金を払い続ける状況」「固定費が増える状況」を回避するために、相続放棄を検討する人も多いとわかりました。

3位 親族と揉めたくない

  • お金のことで親族と揉めたくなかったから。揉めごとが面倒だと感じたから(30代 女性)
  • 親族と離縁状態にあったからです。過去に親族間で揉めたことがあったので、一切関わりをもちたくなかったので相続放棄をしました(40代 男性)
  • 親族が面倒な人なので、関わるのをやめたかったから(60代以上 男性)

「親族と揉めたくない」が3位となりました。

相続をめぐって、当事者間で対立が起きることも、よくあります。

「実家など簡単には分割できない資産を、誰がどう引き継ぐか」「被相続人の介護をした人が、多く受け取るべきか」といった話し合いが必要になるからです。

誰もが欲しがるお金を巡って、人間の嫌な部分や本音が見えることも。

そのため、兄弟姉妹や親族との人間関係を壊したくないという思いで、相続放棄を検討する人もいます。

とくに過去に親族間でのトラブルを目撃・経験した人は、トラブルへの警戒感を強く抱いていることが伺えました。

「財産よりも平穏を優先したい」「争いに巻き込まれてストレスを感じたくたくない」という気持ちから、相続放棄を検討することもあるのですね。

4位 相続したい資産がない

  • 実家しか相続するものがなく、実家自体も売れるようなものではなかったため(50代 男性)
  • 相続する資産に土地と家があったものの、古い実家で売却の目処も立たず、空き家になることが明白だった。一方で現金や預金などはほぼなかったため相続放棄した(60代以上 男性)

「相続したい資産がない」が4位です。

遺された資産に魅力を感じられない場合に、無理に引き継ぐ必要はないから相続放棄と考える人もいます。

具体的には「金融資産がかなり少ない」「資産が古い実家や使わない土地のみ」といったケースが挙げられました。

実家や土地を使う予定がないと、管理の負担だけがかかってしまうため、思い入れはあったとしても魅力的には思えないと考えられます。

すでに自分の住居や生活基盤が別の場所にある人にとっては、実家を維持する必要性も薄くなるからです。

「活用できない資産をもちたくない」「価値より負担のほうが大きい状況は、避けたい」という現実的な判断となっています。

5位 相続手続きに手間がかかる

  • 手間がイメージしていたよりかかり、相続の話し合いが終わりそうになかったので(40代 男性)
  • 相続する分が少しで、手続きがややこしいから(60代以上 男性)

5位は「相続手続きに手間がかかる」でした。

相続には、名義変更や遺産分割協議など、多くの手続きが必要になります。

そのため受け取れる財産が少ない場合には、手間に見合わないと感じる人も少なくありません。

また親族間の調整が難航すると精神的な疲労も大きくなり、「何ももらえなくていいから、話し合いから抜けたい」と考えることも。

とくに仕事や家庭を抱える人にとっては大きな負担になりやすいと推測できます。

シンプルに問題を終わらせたいという気持ちで、相続放棄を検討する人も多いとわかりました。

6位 他の人に譲りたい

  • 被相続人の臨終までの面倒を見たのが自分ではなかったので、権利を主張することは躊躇われた(30代 女性)
  • 父が土地と家を残してくれました。実家には母と妹がいて、私は結婚して家がありましたので、実家は母と妹に譲りました。妹からは「お金を渡そうか」と言われましたが、そのせいで母と妹が大変になるのは私が辛いので、遺産は放棄しました(40代 女性)
  • 両親の面倒はずっと姉が見ており、葬儀なども姉がすべてを仕切ってくれていたので、親の財産についてもすべて姉に譲りました(60代以上 男性)

6位は「他の人に譲りたい」でした。

具体的な「他の人」としては、「父が亡くなったときの母」「故人の介護をしてくれていた兄弟姉妹」などが挙がっています。

とくに、被相続人の介護を担っていた人の苦労に感謝し、資産をすべて譲りたいという声が多く寄せられました。

介護や葬儀対応などを担った家族に対し、「自分は十分に関われず申し訳ない。ありがとう」という思いから、相続を遠慮するのですね。

実際そのまま相続すると、介護を担った家族の負担感や不公平感が強まり、関係悪化につながる可能性もあります。

7位 被相続人との関係がよくない

  • 親との仲があまりよくなく、親から何も受け継ぎたくなかったため。相続したら兄弟に「嫌っていたくせにちゃっかり貰うもんは貰うんだな」と思われる可能性があり、それも回避したかった(20代 女性)
  • 故人にいい印象をもっておらず、その人からは何も相続したくなかったため(30代 女性)
  • 生前に大喧嘩をして、遺産は受け取らないと一筆書かされたから(50代 女性)

「被相続人との関係がよくない」が7位となりました。

被相続人との関係が悪かった場合、相続そのものに心理的な抵抗感を抱く人もいます。

相続では、故人とのつながりを改めて意識することになるからです。

確執が大きく、故人への嫌悪感が強いほど、何も受け取りたくないという感情につながりやすいと考えられます。

お金という実利よりも、自分の気持ちやストレスを優先する対応となっています。

相続放棄を検討する際の悩みは「手続きの手間」

相続放棄を検討する際の悩み

「相続放棄を検討する際の悩み」を聞いたところ、ダントツは「手続きの手間(44.0%)」でした。

2位「親族との話し合い(29.2%)」と答えた人も3割近くいます。

「手続きの手間」「手続き期限の短さ」「手続きにかかるコスト」など、実際に手続きする場面で悩んだ人が多くなりました。

実際の進め方に負担を感じている人が多いのですね。

また、親族との話し合いや親族に与える影響に悩んだ人も多くなっており、相続放棄は個人の判断だけで進められるものではないことも浮き彫りとなっています。

1位 手続きの手間

  • 書類の準備や、役所に行っての待ち時間(30代 男性)
  • 自分が県外にいるので、手続きに時間がかかった。相続人である父が亡くなっているため、代襲相続人として自分と弟が対象となり、親族に手間をかけさせてしまった(30代 女性)
  • 戸籍が他府県にあり、取り寄せる必要があったこと。また記載方法を調べながら書類を書いたが、ハードル高く感じた(50代 女性)

1位は「手続きの手間」でした。

相続放棄の手続きをする場合には、普段あまりなじみのない書類を集めたり作成したりします。

実際に戸籍謄本を取得したり、必要書類を書いたりしてみて、大変だと感じた人が多くなりました。

手続きするにも、仕事をしていると平日に動くのが難しいことも多く、負担に感じられていました。

最近では戸籍や住民票についてはオンライン請求が可能な自治体もあるため、活用すると負担軽減につながります。

自分で手続きするのが難しい場合には、司法書士などの専門家に代行してもらうことも可能です。

2位 親族との話し合い

  • 現在ほぼ連絡を取っていない親族だったため、周辺の関係者に連絡を取るのが難しかった。(30代 女性)
  • 誰しも資産が欲しいのは当然だとは思いますが、親族が亡くなり相続をするとなったとたん、欲を剥き出しにする人がいるんだなと感じました。お金の話を身内でやるのは本当に疲れます(40代 男性)
  • 親族同士の争いに巻き込まれ、仲裁に入らされてとても嫌な思いをしました。兄嫁がかなり口を挟んできてゴタゴタが絶えず、現在まで続いています(60代以上 女性)

2位は「親族との話し合い」でした。

相続にはお金が絡むため、親族との感情的な対立も起こりやすくなります。

相続が始まるまでは穏やかな関係でも、相続をきっかけに感情がこじれ、仲が悪くなってしまうことも。

相続が終わってもわだかまりが消えるとは限らないので、長く人間関係のストレスを抱えることにもなりかねず、実際に困っている人もいます。

また「疎遠な親族と連絡を取ることすら難しい」など、そもそも親族と話し合えないケースもありました。

当人同士で円満な話し合いができない場合には、弁護士や司法書士などの第三者を挟む方法もあります。

3位 手続き期限の短さ

  • 一番のハードルは手続きの期限が「相続を知ってから3か月以内」と決まっている点でした。短期間で財産や負債の調査を行う必要があり、仕事をしながら進めるのが大きな負担でした(30代 男性)
  • 一番悩んだのは、期限内に判断しなければならないプレッシャーだった。財産や負債の全体像がすぐに把握できず、「本当に放棄していいのか」を決めきれないまま時間だけが過ぎていく不安は大きかった(40代 男性)
  • 手続きの期限が短くて、判断を急がされる点が一番の負担でした(50代 女性)

「手続き期限の短さ」が3位となりました。

相続放棄には「相続を知ってから3か月以内」という期限があります。

とくに仕事や育児・介護をしていて動ける時間が少ない人にとっては、期限の短さが大きなプレッシャーになっているとわかりました。

短い期間の間に、被相続人の資産状況を調べ、親族とも相談し、相続放棄するかしないか判断する必要があるからです。

実際に相続放棄するなら、期限までに書類などの準備も必要となります。

「焦って情報不足のまま決断して、判断ミスしないか」という不安を感じた人もいました。

ただし判断が間に合わない場合には、家庭裁判所に期限延長を申し立てられるケースもあります。

4位 手続きにかかるコスト

  • プロに相談する際の相談料(30代 女性)
  • 限定承認する際の費用が高かった。弁護士も司法書士も検討したが、結構高額だった(60代以上 女性)
  • 自分一人で手続きするのは難易度が高すぎ、弁護士さんなどに依頼する必要があるので、費用が大きくなる(60代以上 男性)

「手続きにかかるコスト」が4位です。

相続放棄は自力でも手続き可能ですが、実際には書類作成や法的判断が難しいことも少なくありません。

司法書士や弁護士への依頼を検討する人も多いですが、相談費用がかかります。

そのため依頼費用が想像以上に高く感じられて、悩んだ人もいました。

対策としては、まず自治体の無料法律相談などを利用し、自分のケースでどこまで専門家が必要かを整理し、必要に応じて専門家に依頼する方法があります。

なお自分で手続きする場合にも、収入印紙などの費用は必要となります。

5位 親族に与える影響

  • 自分が放棄することで、次の人に相続権が移ってしまって、迷惑をかけてしまうのではないか(40代 男性)
  • 相続を放棄した場合、自分たちとまったく面識のない親戚に相続の話が行ってしまうことを知り、すごく悩ましいと感じた(50代 女性)
  • 被相続人が親族に借りていたお金もあったために、相続放棄をするとお金を貸していた親族にも迷惑をかけてしまうこと(60代以上 男性)

5位は「親族に与える影響」でした。

相続放棄すると、相続権は次順位の親族へ移ります。

例えば被相続人の子ども(第一順位の相続人)が相続放棄したら、被相続人の親(第二順位の相続人)に相続権が移るのですね。

相続自体がなくなるわけではないため、「他の親族に迷惑をかけるのでは」という悩みにつながりやすくなっています。

また故人が親族から借金をしていた場合には、「放棄することで親族が困るかも」と悩むケースも。

相続放棄の手続き自体に親族の承認などは必要ないのですが、十分な説明なく放棄すると親族間のトラブルにつながる可能性があります。

対策としては、「相続放棄の検討段階で、関係者へできる範囲で情報共有して理解を得る」などが考えられます。

相続放棄を検討した人の最終的な決断は「相続放棄」

相続放棄を検討した人の最終的な決断

相続放棄を検討したことがある318人に「最終的な決断」を聞いたところ、圧倒的1位は「相続放棄した(する予定)(57.9%)」で全体の半数以上を占めました。

2位「相続した(する予定)(17.3%)」、3位「まだ検討中(16.4%)」が続きます。

相続によるデメリットが想定される場合には、実際に相続を回避する人が多いとわかります。

ただ「相続した(する予定)」や「まだ検討中」という回答も一定数あり、財産状況や家族関係を踏まえながら慎重に判断している人も多くなりました。

また「0か100か」ではなく、遺産分割協議や限定承認などで中間的な選択するケースも見られます。

1位 相続放棄した(する予定)

  • 財産調査を進めるほど負債の可能性が高いとわかり、自分の生活に影響が出るリスクを避けたいと判断しました。親族とも話し合い、無理に引き継ぐよりも法的に放棄したほうが安心できるという結論に至りました(30代 女性)
  • プラスの遺産ではなかったし関係性もなかったため、相続放棄しか考えておらず、手続きをした(40代 女性)
  • 最終的には相続放棄を選びました。調べていく中でリスクを避けるほうが安心できると感じたためです。手続きは大変でしたが、終わってみると気持ちは落ち着きました(60代以上 男性)

1位は「相続放棄した(する予定)」でした。

相続放棄では、一切の相続権を放棄します。

今回の調査では、「負債の可能性が高かったこと」「被相続人との関係性が薄かったこと」などを理由に、最終的に相続放棄を選んだ人も多くなりました。

「安心」という言葉も複数の回答者から見られ、「相続によるリスクを避け、安心したい」という気持ちが読み取れます。

結果として借金や維持負担を背負わずに済み、これ以上悩まなくていいという精神的な安心感を得られた人もいました。

手続きや判断は大変でも、いい結果を得られたと満足している様子が伺えます。

2位 相続した(する予定)

  • 財産全体で考えるとプラスになることがわかったから、放棄することをやめた(20代 女性)
  • 負債が10万円程度で、相続放棄の手間をかけるより負債の10万円を払うほうが楽だったので、相続放棄せず負債を支払った(30代 女性)
  • 見ず知らずの人に資産が渡ってしまうのは納得がいかないので、やっぱり相続することにした(50代 女性)

2位は「相続した(する予定)」でした。

相続放棄を検討したものの、最終的に相続を選ぶ人も一定数いました。

相続ではプラス財産とマイナス財産をすべて引き継ぐので、調査して「利益が上回る」とわかった場合には相続するメリットがあるからです。

負債額が少額で、相続放棄にかかる手間やコストを考慮し、支払って終わらせたほうが早いと感じるケースもありました。

また感情面の理由としては、家や財産を他人に渡したくないという気持ちが挙げられています。

単純な損得だけでなく、被相続人がつくった財産を守りたいという意識も影響しているとわかります。

3位 まだ検討中

  • まだ迷っている。まだ母は存命なので、今のうちに決めておく必要があると思っている(30代 女性)
  • 相続人同士の話し合いすら拒否されている状態なので、棚上げ中です(50代 女性)

「まだ検討中」が3位となりました。

相続放棄は一度行うと撤回できないため、資産状況や家族の事情が整理できていない段階では、結論を出せない人も少なくありません。

焦って決断すると後悔につながる可能性もあるため、慎重に実行するのは自然な行動だと考えられます。

相続問題の判断の難しさが、よく表れている回答となりました。

なお相続放棄は実際に相続が発生してから行う手続きです。

そのため放棄を考え始めているものの、実際にはまだ親が存命などで、相続のタイミングが来ていないケースも多くなりました。

4位 遺産分割協議で決めた

  • 相続放棄をせずに、遺産分割協議によりすべて母が相続することを明記するにとどめた(50代 男性)
  • 遺産分割協議書を作成して、財産のすべてを姉の所有としました(60代以上 男性)

「遺産分割協議で決めた」が4位です。

遺産分割協議は、相続人同士で「誰がどの財産を受け取るか」を話し合って決める方法です。

相続放棄とは異なり、相続権そのものは残したまま、特定の相続人へ財産を集中させたり偏りをつけたりできます。

相続権そのものは残るので、次順位の相続人へ権利が移ることによる混乱はありません。

アンケートでは「母にすべて相続してもらう」「姉へ財産を譲る」といった形で活用した例が寄せられました。

家族で話し合いができ、「介護をしていた家族に財産を集約したい」といった状況に対応したい場合に使える方法です。

5位 限定承認した

  • 限定承認した(40代 女性)
  • 限定承認をした。プラスの財産も若干あり、相殺するとプラスになる可能性が見えてきたから(50代 男性)

5位は「限定承認した」でした。

限定承認は、「相続によって得た財産の範囲内でのみ、負債を引き継ぐ」という制度です。

普通の相続のようにマイナスの資産(借金など)をすべて背負うことはなく、相続放棄のようにすべてを手放す必要もありません。

そのため「プラス財産とマイナス財産の両方があることはわかっているけれど、どちらが多いかまでは正確にわからない」という場面で使われることがあります。

例えば、引き継ぎたい資産があるものの被相続人の資産状況が不透明で、「放棄するには惜しいが、普通に相続するのも不安」と悩むような場合ですね。

ただ手続きが複雑で弁護士などの助けが必要となり、さらに相続人全員の同意が必要なので、利用のハードルが比較的高い制度でもあります。

まとめ

相続放棄を検討する背景としては経済的な事情が多く見られました。

ただ「親族と揉めたくない」「被相続人との関係がよくなかった」など心理的な理由も多くなっていて、背景は多様だとわかりました。

実際に相続放棄を検討する段階では、複雑な手続きや人間関係の配慮などに悩む人が多くなっています。

また上記のような悩みを、相続を知ってから3か月という短い期限でこなさなくてはならないのも、大きな負担です。

そのため、相続放棄したほうがいいのかなと感じ始めた段階で、手続きや資産状況に関する情報収集を始めておき、関係者や専門家に相談しておくことをおすすめします。

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