実家を売却する前に片付けが必要な3つの理由
実家を売却する前に片付けが必要な理由は、主に次の3つです。
スムーズな売却と納得の取引のために、片付けの必要性を正しく理解しておきましょう。
内見で好印象を与えるため

実家を売却する際に非常に重要なものが、購入希望者に与える「内見時の第一印象」です。
内見に来る人は「ここに自分たちが住んだらどうなるか」をイメージしたいと思っているケースが、ほとんどです。
不要な荷物や私物が残っていると住んだときの想像がしにくくなり、結果的に購買意欲が下がってしまいます。
また、荷物が多く残っているだけで「住みにくそう」「狭そう」「暗い」という悪印象を持たれてしまっては、売れるものも売れません。
スムーズに売却したいなら、片付け代行サービスの利用も検討しましょう。
査定額へのマイナス評価を防ぐため
査定額を下げないためにも、片付けは売却前に済ませておきましょう。
室内が散らかっていると、不動産会社側で清掃や処分が必要と判断され、追加コスト分が査定額から引かれてしまう可能性があります。
また、床が見えないほど荷物が置かれていたり、押入れや物置が詰まっていたりすると、建物の劣化状態や修繕歴などを確認できず、査定担当者が正当な評価ができません。
特に築古物件では「劣化が進んでいるのではないか」という疑念を抱かれやすく、荷物が多いと「念のために下げておこう」と判断されてしまうケースもあります。
手間はかかりますが、片付けるだけで査定額が数十万円単位で変わる可能性も十分にあります。
少しでも査定額を上げたいなら片付けをして、査定担当者が建物の状態を確認しやすい状態にしておきましょう。
売却後のトラブルを回避するため
片付けをしておくだけで、売却後のトラブルを防ぎやすくなります。
「売却したのに、あとから荷物を取りに来てほしいと連絡があった」「不要な家具が残っていたことで、買主と揉めた」など、売却後に問題が発生するケースも少なくありません。
「とりあえず残しておこう」としたものが、買主にとっては処分を強いられる残置物となり、クレームや契約違反とみなされる場合もあります。
売却後のトラブルや追加費用を避けるためにも、売却前にキレイに片付けをした上で、契約書に「残置物はすべて撤去済み」と明記するようにしましょう。
もし「実家の片付けが進まずに売却できない」という場合には、残置物がある状態でそのまま売却できる「不動産買取」の活用がおすすめです。
不動産仲介より売却額は減る傾向にありますが、片付けの手間・時間・費用をかけずに実家を手放せます。
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実家売却時の片付け方法5選
実家の片付けにはさまざまな方法がありますが、ご自身の生活状況や予算、実家との距離などによって最適な手段は異なります。
ここでは、実家を売却する際に活用できる片付け方法を5つ紹介します。
自分に合ったスタイルで、無理なくスムーズに進めていきましょう。
自分や家族で片付ける
費用を抑えたい場合は、自分たちで片付けを行うのが基本です。
「費用をかけたくない」「思い出の品を一つひとつ確認したい」「家族で話し合いながら進めたい」という場合に、最適な選択肢です。
納得感をもって整理できるため、時間に余裕がある方や、荷物の量がそれほど多くない場合にも向いているでしょう。
一方で、自分たちで片付ける場合、一つひとつの品に懐かしさを感じ、手が止まったり捨てるのをためらったりしがちです。
「捨てる」「残す」「譲る」などの仕分けのルールも最初に決めておくと、あまり悩まずに片付けられます。
判断しにくい思い出の詰まったアルバムや手紙は一度保留箱に入れ、最後に家族で見返す時間を設けるのも良い方法です。
ただし、家電や大型家具などは処分方法を事前に確認しておく必要があります。粗大ゴミの収集日や処分手数料など、自治体によってルールが異なるため、事前にリサーチしておきましょう。
体力的に不安がある場合は、部分的に専門業者のサポートを受ける方法もあります。
全てを自分たちで行う必要はありません。無理のない範囲で思い出と向き合いながら、計画的に片付けを進めるよう、スケジュールを立てて行うとスムーズに片付けられるでしょう。
なお、空き家を自力で整理する方法については、次の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてください。

引っ越し業者に処分してもらう
実家の売却に伴って住み替えをするという場合には、引っ越し業者に実家の片付けを依頼する方法もあります。
多くの引っ越し業者では、荷物の運搬だけでなく不用品の回収・処分にも対応しているため、引っ越しとまとめて依頼できる点がメリットです。
梱包から搬出、処分までを一括で対応してくれるプランもあり、自分で動く時間が取れない人や手間をかけたくない人に向いている選択肢といえるでしょう。
参照元:不用品処分|サカイ引越センター
また、引っ越し業者によっては、家電や衣類、おもちゃなどの不用品の同時買取や無料引き取りに対応している場合もあります。
業者によってサービス内容や費用が異なるため、事前に対応の丁寧さや口コミをチェックしておき見積もりを複数社から取って比較すると、自分にあった業者を選びやすくなります。
実家から引っ越したあとに売却しようと考えている方にとっては、引っ越し業者への依頼は良い選択肢となるでしょう。
リサイクルショップに出張買取に来てもらう
まだ使える家具や家電、趣味の品などが多い場合は、リサイクルショップの出張買取を活用しましょう。
「捨てるのはもったいない」「できれば誰かに使ってもらいたい」「少しでも処分費用を回収したい」と考える方に適した方法です。
出張買取には、自宅まで来て査定・運び出しをしてくれるため、自分で運ぶ手間が一切かからないというメリットがあります。大型の家具や電化製品は持ち込むだけでも労力がかかるため、自宅にいながら処分できるのは魅力的です。
また、査定額がつけばその場で現金化できるため、処分費用を抑えつつ、少しの収入につながる可能性もあります。
家電やブランド家具、骨董品、楽器、趣味用品などは価格がつきやすいため、片付け中に価値のある品が出てきた場合は、すぐに連絡して査定を依頼してみましょう。
ただし、すべての不用品が処分できるわけではありません。買取対象外のものや古すぎるものはなどは、引き取ってもらえない可能性があります。
事前に電話やホームページなどで「どのような品が対象か」「対応エリアかどうか」を確認しておくと、無駄な時間を省けるでしょう。
不用品回収業者に依頼する

「とにかく早く片付けたい」「手間を最小限に抑えたい」と考えている方には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者は、家具・家電はもちろん、日用品や衣類、雑貨などあらゆるものをまとめて回収してくれるため、実家の片付けを一気に進められます。
遠方に住んでいて何度も実家に通うのが難しい場合や、自分では運び出せないような大型の粗大ごみが多数ある場合に、特に便利でしょう。
分別不要でまとめて処分してくれるサービスも多く、活用すれば時間的・労力的な負担を大きく減らせます。
1万円〜10万円ほどの費用がかかりますが、通常の処分に比べてスピード感があり、売却スケジュールを前倒しできるのは大きな魅力です。
料金はトラックの台数や作業員の人数、処分量によって決まるため、事前に複数社に見積もりを取って比較しましょう。
なお、不用品回収業者について悪質業者によるトラブルも報告されています。
依頼する業者が「一般廃棄物処理業者」かを確認し、高額な追加料金を請求された場合は消費者ホットライン「188(いやや)」番に電話をかけて相談しましょう。
遺品整理業者に任せる
精神的・物理的な負担が大きい場合は、遺品整理業者に任せるとよいでしょう。
単なる不用品処分ではなく、故人の想いやご家族の気持ちに寄り添った対応をしてくれるのが特徴です。
遺品の仕分けから不用品の回収、貴重品の捜索、供養の手配まで幅広く対応しており、形見分けの配送や、不動産売却後のハウスクリーニングまで一括して任せられる業者もあります。
遺品を一つひとつ丁寧に扱ってくれるメリットがある一方で、料金が比較的高額になりやすい点はデメリットです。
サービスの内容や作業量によって価格が異なるため、複数社に相談して見積もりを取りましょう。信頼できる業者を選ぶためにも、遺品整理士認定協会などの資格保有者が在籍しているかも確認してください。
心の整理と実際の片付けを同時に進めたい方にとって、遺品整理業者は強力なパートナーとなるでしょう。
実家売却前の片付け手順
売却をスムーズにするためには、片付けの手順を明確にしたうえで取りかかるとスムーズです。
ここでは「いつ」「何を」「どの順番で」進めるかについて、実践的な手順を解説します。
スケジュールを立てる
片付け作業を無理なく進めるために、まず売却までの全体の流れを把握し、スケジュールを立てましょう。
売却の時期を決めたら、逆算して「片付け開始日」「査定」「媒介契約」「内覧準備」「清掃」「引き渡し」などのスケジュールを設定します。
売却活動には、片付けのほかにも査定や内見対応、契約手続きなど多くの工程があるため、逆算して計画を組んでおくことで余裕を持った行動が可能になります。
たとえば、次のような日程をカレンダーに組み込み、実家の広さや不用品の量を考慮して無理のない作業量になるよう計画を立てるとスムーズです。
- 家族で片付けられる日
- 業者の立ち会いが必要な日
- 自治体の粗大ごみ回収日
一般的に、実家が3LDK~4LDKの戸建ての場合には、家族だけで行うと1か月、業者を併用するなら2〜3週間程度が目安といわれています。
物の量は家庭により異なるため、焦らずに進められるよう余裕を持って進めましょう。
不用品の処分ルールを決める
実家にある荷物を「残す」「処分する」「保留(形見や思い出)」に分類したり、家族でルールを共有したりしておくと、時間の節約になります。
実家には思い出の品が多く、手をつけ始めると何を捨てていいのか迷ってしまいがちです。
ひとつの目安として、次のような基準を設けて作業をするとよいでしょう。
- 直近5年以内に使用したか
- 壊れていたり修理が難しい状態か
- 思い出として形見分けをするか
- 販売・寄付・リサイクルに出せるか
上記のような基準だけでなく「迷ったものは保留箱に入れておいて、後日家族で見直す」というルールも組み込むと「無理に処分を決めて後悔した」という事態を避けられるでしょう。
貴重品や必要な物と不用品を仕分ける
ルールが決まったら、各部屋を順に回って実際の仕分けを行いましょう。まずは、通帳、印鑑、証書、株券などの貴重品を探して別保管し、不用品とは明確に切り分けます。
思い出の品や写真、アルバム、遺言書などの重要な書類もこの段階での整理がおすすめです。
貴金属や思い入れのあるものを捨ててしまうと、親族間で形見分けを行う場合や、相続を行う際に大きな問題になる可能性があるので、注意しましょう。
また、不要品については「自治体粗大ゴミ」「リサイクル・買取」「不用品回収」「遺品整理業者」など、処分ルートを事前に確認・手配しておくとスムーズです。
清掃・整理して売却準備を整える

仕分けと処分が一通り終わったら、最後に家全体の掃除と整理を行います。
床・壁・窓、キッチン・浴室・トイレなどの水回りを丁寧に清掃し、必要ならハウスクリーニングの依頼も検討しましょう。
家具を移動して室内を広く見せる、余計な装飾を取り除く、換気や消臭対策を行うなど、内覧者の目線に立つと効果的に整えやすくなります。
玄関周り・外壁・庭・フェンスなど外観に関わる部分もきれいにできれば、より第一印象をよくできるでしょう。
掃除や整理が終わったら、写真撮影や不動産会社との査定の打ち合わせも実施できます。
しかし、実家が遠方にある場合や仕事が忙しいという場合には、片付けに労力を割けないという人も珍しくありません。
もし時間や労力を割かずにそのまま売却したいのであれば、不動産買取業者の利用が向いています。
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実家売却時の片付けにかかる2パターンの費用相場
実家の片付けにかかる費用は、どのような手段を選ぶかによって大きく異なります。
選択次第で総額が数十万円以上になる場合もあるので、大きな出費に備えられるよう、事前に費用を把握しておくと安心です。
ここでは「自分で片付ける場合」と「業者に依頼する場合」の費用相場について詳しく解説します。
それぞれの特徴と金額感を把握して、後悔のない選択をしましょう。
自分で処分する場合|自治体の粗大ゴミ回収費用がかかる
実家の片付けを自分や家族のみで行う場合、費用は大幅に抑えられますが、完全無料での処分はできません。
自治体の粗大ゴミ回収や清掃センターの持ち込みなど、処分する方法ごとに手数料が発生します。
「費用はかからないと思っていた」「想像より高かった」というケースもあるため、必ず処分する前に手数料を確認しましょう。
粗大ゴミ回収費用は、地域・品目ごとに異なります。下表は新宿区の粗大ゴミ回収費用と、家電リサイクル法に則ったリサイクル料金をまとめた物です。目安として、参考にしてください。
| 粗大ゴミ | 手数料・リサイクル料金 |
|---|---|
| 箱物家具(たんす・カラーボックスなど) | 400円〜3,200円(新宿区の場合) |
| ソファ(3人掛け用) | 2,300円(新宿区の場合) |
| ライティングデスク | 1,300円(新宿区の場合) |
| 自転車(16インチ以上) | 900円(新宿区の場合) |
| エアコン | 972円〜+収集・運搬料金 |
| テレビ(液晶プラズマ・16型以上) | 2,916円〜+収集・運搬料金 |
| 冷蔵庫(171L以上) | 4,644円〜+収集・運搬料金 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,484円〜+収集・運搬料金 |
参照元:粗大ごみの処理手数料一覧|新宿区
重く大きな家具・家電ほど回収費用が高い傾向にあり、小さな物もあわせて大量に処分すると、合計金額が10万円以上になる可能性もあります。
自分で処分する場合は手間や時間、労力がかかる点も大きな負担です。搬出や運搬を家族だけで行うには、体力的にもスケジュール的にも無理があるケースもあります。
部分的に業者を併用することも検討し、現実的な計画を立てて進めましょう。
業者に依頼する場合|手間を省ける分、高額になりがち
実家の片付けを業者に依頼すると、手間をかけずに短期間で作業を終えられます。
「遠方に住んでいて何度も通えない」「高齢で体力的に難しい」という場合にも、専門業者にお任せできれば負担なく片付けられるでしょう。
一方で、費用は自分での片付けよりも高額になりやすい傾向があります。
費用相場は、部屋の広さや不用品の量、作業内容などによって変動しますが、およその目安は下表のとおりです。
| 部屋の広さ | 目安金額 |
|---|---|
| 1K〜1DK | 3万円〜8万円 |
| 2DK〜3LDK | 10万円〜30万円 |
| 一戸建て全体(4LDK以上) | 30万円〜60万円以上 |
多くの場合で上記の料金には、車両費や人件費、処分費、運搬費などが含まれています。
オプションで「貴重品捜索」「供養」「ハウスクリーニング」「リフォーム」などを追加すると、さらに費用が増えるので注意が必要です。
また、悪質な業者に依頼してしまうと、回収後に不法投棄される・高額請求されるなどのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。業者選びは複数の業者で比較し、慎重に行いましょう。
実家売却時の片付けを業者に依頼すると費用はかかりますが、スムーズに手間なく終えたいと言う場合には、非常に合理的な選択肢といえます。
なお、実家の片付けにかかる費用については、次の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。

もし「不用品回収業者に依頼する手間や費用を省きたい」と考えているなら、不動産買取業者への依頼がおすすめです。
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実家売却時の片付けにおける3つの注意点
実家の片付けは、思った以上に繊細で時間のかかる作業です。売却と並行して進める場合、予想外のトラブルや精神的なストレスに直面する人も少なくありません。
そこでここでは、実家売却前に片付けを行う際に気を付けたい3つのポイントを解説します。
注意点を踏まえて計画を立てれば、心身ともに無理なく片付けを済ませられ、売却までスムーズに進められるでしょう。
親族間でのトラブルになる可能性がある
実家の片付けに関してよくあるトラブルのひとつが「親族間のトラブル」です。
「どの遺品を残すか」「誰が片付けるか」「費用をどう分担するか」など、感情や利害がからむ問題が多く、話がまとまらずに関係が悪化してしまうケースもあります。
特に相続に関する場面では、残された物の扱いが「財産分与の一部」とみなされる可能性もあり、話し合いによる合意が非常に重要です。
たとえば「高価な骨董品を勝手に売却された」「思い出の品を確認せず処分された」などのトラブルが発生すると、法的な問題にまで発展する恐れもあります。
トラブルを避けるためには、まず全員が集まる場を設けて、方針をすり合わせましょう。
「何をどう片付けるか」「どの範囲で業者を使うか」「費用負担はどうするか」などについて文書で残しておくと、後々の誤解を防ぎやすくなります。
また、感情的になりがちな場面では、冷静な判断ができる弁護士や遺品整理士などの専門家を交えて話すのも良い手段です。
家族の絆を壊さないためにも、片付けを進める前に合意をし、ルールを作っておきましょう。
予想以上に時間がかかる可能性がある
実家の片付けは、一見単純作業のように思えても、想像以上に時間を要するケースが多々あります。
「1日で終わると思っていた」「週末だけでなんとかなると考えていた」と後悔する人は少なくありません。
特に荷物の量が多い実家では、1部屋ごとに数時間以上かかる可能性もあり、売却予定に間に合わないというトラブルも珍しくありません。
片付けに予想以上に時間がかかってしまう理由は、主に次の3つがあります。
- 思い出の品や写真に手が止まり、感情的になって作業が進まない
- 故人の持ち物が多く、ひとつひとつ確認しながら仕分けを行う必要がある
- ゴミ出しや不用品回収のスケジュールが限られている
感情的な部分だけでなく、自治体のルールによって時間がかかる可能性もあるため、余裕を持って作業計画を立てましょう。段階ごとに期限を設けたり、片付ける場所を順に決めておくと、無理のないペースで進められます。
時間的に余裕がない場合には、部分的に業者に依頼すると時間の短縮が可能です。
「片付けには思っている倍以上の時間がかかる」と心得ておくと、慌てず確実に片付けを進められるでしょう。
片付け後の売却時にも費用がかかる
実家の片付けを終えると「あとは売るだけで費用負担はない」と思いがちですが、売却する際にも費用が発生するので注意が必要です。
売却時にかかる費用として、主に次のようなものが挙げられます。
| 売却時にかかる費用 | 費用目安 |
|---|---|
| 不動産会社への仲介手数料 | 売却額の3%+6万円が一般的 |
| 登記費用や抵当権抹消費用 | 数千円〜数万円 |
| 固定資産税 | 2,000万円の物件で10万円程度が目安 |
売却時の査定で「部分的にリフォームをしたほうが売却しやすい」と判断され、追加でリフォーム費用が必要になるケースも珍しくありません。
売却時に発生する可能性がある費用をあらかじめ把握しておくと、スムーズに売却しやすくなります。片付けだけでなく「売却に至るまでに必要なすべての工程と支出」を見通しておくと、後悔しない実家売却ができるでしょう。
なお、実家じまいについての詳細は、次の記事でも紹介しています。ぜひあわせて参考にしてください。

実家を売却時の片付けで押さえるべき3つのポイント
スムーズに実家の売却を進めるためには、片付けの進め方にも「コツ」があります。
ここでは、実家を売却する際に知っておくべき「片付けの3つのポイント」を紹介します。
段取りを意識するだけでも精神的な負担やトラブルを減らし、納得のいく売却につなげられるでしょう。
なるべく早めに行動する
実家の片付けは、できるだけ早く始めることが最大のポイントです。
「忙しいから後回し」「気持ちの整理がついてから」と思っているうちに月日が経ち、処分費用が増えたり、家の劣化が進んで売却価格が下がったりする可能性もあります。
空き家状態が続くと、湿気やカビ、害虫の発生など、住宅の老朽化が早まる要因となり、売却活動にも悪影響を与えかねません。
また、片付けを後回しにすると、売却活動のスケジュールに支障をきたし、内見対応や契約引き渡しの準備が間に合わなくなるリスクもあります。
特に相続後すぐのタイミングでは、書類の整理や貴重品の発見、親族との協議など、時間を要するタスクが予想以上に多いものです。
早めに行動すれば慌てずに片付けや手続きができるため、精神的余裕も生まれ、貴重品や大切な書類の紛失リスクも減らせます。
「そのうちやろう」ではなく「今すぐできることから始めよう」と意識をすると、後悔しない片付けや実家の売却ができるでしょう。
売却前の整理で思わぬトラブルを防ぐ
片付けを通じて書類や財産の整理をしておくと、実家売却時のトラブルの種を事前に取り除けます。
「買主と残置物で揉めた」「親族間で所有物の認識が食い違っていた」など、整理不足により発生するトラブルも決して珍しくありません。
特に売買契約後の「引き渡し時に何も残っていない状態にする」という条件を満たさないと、契約違反とみなされ、損害賠償が発生する恐れもあります。
残された家電や家具が原因で買主と関係が悪化すると、キャンセルにつながるケースもあるため、片付けと整理はリスクを回避できる効果的なステップです。
また、遺品や仏壇、権利書・登記書類など、処分してはいけないものもあります。
片付ける際に「必要なものと不要なものを見極めて整理すること」という認識を持つと、トラブルを回避でき、時間とお金を守れるでしょう。
片付けの手間を省きたいなら、買取を検討する
実家の片付けにかかる手間や時間、精神的負担を少しでも減らしたいなら、不動産会社による「買取」がおすすめです。
特に「急いで現金化したい」「片付けが終わらず売却が進まない」と悩んでいる場合には、仲介による売却よりも買取のほうがスムーズに進む可能性があります。
買取とは、不動産会社が物件を直接買い取る仕組みを指し、仲介のように買主を探す手間がなく、契約から現金化までが早い点が特徴です。
多くの買取業者は、家具や家電、不用品が残っていてもそのままの状態で買い取ってくれるため、活用すれば片付けの手間も大幅に削減できます。
買取は仲介に比べて売却価格がやや下がる傾向がありますが、片付かずになかなか売却できないと悩んでいるなら、有効な選択肢となるでしょう。
なお、弊社アルバリンクは空き家専門の不動産買取業者です。全国対応のため、実家が遠方にあり、片付けに行く余裕がない場合でもスムーズに売却できます。
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実家を売却する際の片付けにお悩みならアルバリンクでの買取がおすすめ
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| 地域 | 築年数 |
|---|---|
| 大阪府枚方市 | 53年 |
| 静岡県焼津市 | 40年 |
| 長野県上田市 | 53年 |
| 神奈川県平塚市 | 50年 |
参照元:買取実績|アルバリンク
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実家売却時の片付けに関するよくある質問3選
実家売却時の片付けについて、多くの人が疑問に感じるポイントを3つピックアップしました。
実家の売却は、人生においても大きな決断が必要になる場面です。後悔なく進めるためにも、不明点は解消しておきましょう。
Q.遺品整理で故人のものを捨てるのに抵抗がある場合、どうしたらよいですか?
遺品を捨てるのに抵抗がある場合は、無理に捨てず、一時的に「保留箱」を用意して後日改めて整理するとよいでしょう。
どうしても処分できない場合は、供養サービスを利用する方法もあります。
特に仏壇や写真、手紙など処分しにくいものは、遺品整理業者にお焚き上げ供養を依頼することも可能です。心の負担を減らしつつ整理を進めましょう。
Q.実家売却時の片付けにはどれくらいの期間がかかりますか?
家の広さや荷物の量、片付けをする人数などにより異なりますが、一軒家の実家を1〜2人の少人数で片付ける場合にかかる期間は、1か月程度が目安です。
ただし、実家が遠方にある場合には1年以上かかるケースもあるので、余裕を持ってスケジュールを組む必要があります。
手間や時間、労力をかけたくない場合には業者への依頼も検討しましょう。費用はかかりますが、1日〜1週間程度で済みます。
Q.売却前に、どの程度まで片付けておけばよいですか?
原則として、家具や家電を含めたすべての私物を撤去し、空っぽの状態にしておくのが基本です。
ただし、片付けが困難な場合は、残置物ごと買い取ってくれる不動産買取業者を利用する方法があります。
売却額はやや安くなる傾向ですが、片付けの大幅な負担軽減が可能です。
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まとめ
この記事では、実家を売却する際の片付けについて、必要性や方法、手順、かかる費用の相場などを詳しく解説しました。
内見での印象アップや査定額への影響、トラブル回避の観点からも、売却前の片付けは非常に重要な売却前のステップです。
家族の歴史にひと区切りをつけるためにも、自分や家族のペースに合った方法を選び、納得のいく形で整理しましょう。
どうしても片付けが負担に感じる場合は、片付け不要でそのまま売却できる「不動産買取サービス」の活用がおすすめです。
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